酔っ払い中央線

 小淵沢に16時前。夏や秋ならちょうどホリデー快速何てちょうど良い列車があって、地場のワイン何か飲みながら帰路に着く所だけど、正月の2日にホリデー快速の運転は無かった。仕方ないから普通列車を乗り継ぐ事にして、まずは小淵沢の儀式。
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 駅そばです。
 またかと言われそうですがここの蕎麦は外せません。
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 山菜そば¥380
 野趣に溢れた太目の麺と少し甘みを帯びた出汁の組合せ。いやぁ美味しい。
 時間が余っているので改札の外に出て
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 まるでクリスマスの装飾をそのまま謹賀新年にしたような不思議な装飾を眺めてから再びホームへ。
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 これに乗れば19時には横浜です。まあ今日の切符ではダメですけど。
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 乗るのはこちら。塩山ゆき。立川ゆきとは言わないけれど、せめて大月まで行ってくれればなあ。
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 ビールを買って、がら空きの車内へ。間もなく出発。沿線は既に薄暗いですけど、夕空はまだ赤味を帯びていて、甲斐駒か何かの陵線を浮かび上がらせていました。遠くには富士山も腰を据え、それが右に左に動いて行って、中央線のカーブの多さを改めて認識したり。
 甲府の一つ手前、竜王で特急待避。特急の行き交う中央線だからある程度の待避は仕方ないですけど、もう少し買い物出来る駅でお願いしたいなあと。この先も甲斐大和、相模湖何て駅での待避が予想されます。それももう少し何とかして欲しいです。
 電車は塩山まで行くけど、甲府で一度下車。改めて甲府始発の高尾ゆきに乗換え。その間に酒類を補充。この時間、下りの特急が20〜30分遅れ。新宿で人身事故があったようで。大丈夫だとは思うけど、若干の不安要素。
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 今度の電車もがら空き。暑いと思う程に暖房が効いていてコートを脱ぐ事に。
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 買い足した酒を飲みながらすっかり暗くなった中央線の旅、後半戦。すれ違う下り電車は少々の混乱を持って運転中らしいけど、こちらは順調。軽やかなモータ音を肴に酒を飲んでいると甲府盆地の夜景が広がる。学生の頃は良く飯田線とか乗りに行って、帰りは夜の中央線だったけど、15年前と中央線の普通列車に限って言えば、あまり変わっていないんだよなあ。15年の変化は意外な程に大きいけれど、稀有な例かも知れない。
 酒が無くなって甲斐大和。列車が大きく右に揺れて特急待避と知る。酒が無くなるタイミングだけどキヨスクも無いし、駅前にお店も無いし。
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 虚しく特急の通過を見送る。列車は笹子のトンネルへ。この区間。車内販売が来たっけ 何て昔話を思い出す。
 最後の待避は四方津だった。3時間の間に5本の特急をやり過ごした事になる。時折、橙帯の電車と行き交うようになると東京も近くなった証拠だ。小仏の長いトンネルを抜けると高尾。上り電車でやって来ると急に都会に舞い降りた感じがしてくるから不思議だ。
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 人身事故の影響で乱れていたらしい中央線のダイヤもこの時間には定刻に戻っている。八王子から横浜線。見慣れた、乗り慣れた路線だけど、全線乗り通すのは何時以来だろう。ちょっと記憶に無い。最もこちらの気分は現実に戻されているから、帰宅した後にまとめるべき恥辱の下書きであっと言う間の東神奈川となる。最後は209系
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 53編成。昨日実家を出た時からほぼ24時間が経っている。