不意に目覚めた。カーテンを開けると暗闇の中に薄ぼんやりと雪景色が浮かんでいる。窓の所に置いてあった手をつけない缶ビールが良く冷えている。どのあたりかなぁと思っているとトンネルに入る。だいぶ長い。北陸トンネルかなと思う。
 何となく喫煙所に出ていた。昨夜は常に占領されていた喫煙所もこの時間帯には誰もいない。窓から冷気が忍び寄り、浴衣だけでは少々寒い。折角起きだしたのでトンネルを抜け、敦賀に停まるまでは起きていた。
 5時前の敦賀。雪が積もっている。青森から12時間。常に雪と闘って来た日本海二号、先頭に立つ機関車のねぐらである敦賀でしばしの休憩。北陸線の交直流電車も大阪から来た新快速電車も仲良くお休み中の様子を眺めて自分のベットに戻る。大阪まではまだ2時間以上。もう暫く寝ようか。
 目覚める。カーテン越しに通路の明かりが見えている。灯りが元に戻ったようだ。窓の外を眺めてみると既に雪は消え失せ、少しずつ朝が忍び寄っている。
 ベットの上、毛布を被って定まらない意識の中、「ただ今の時刻は1月4日、朝6時。列車は時刻どおりに運転中です」と言うアナウンスを聞き流す。そろそろ起きるか、それとももう一眠りするかと思っていると速度が緩んだ。京都到着だ。
 京都を出て向日町の車両基地が流れ出す頃には、もう、いい加減起きねばと言う気分になる。残っていたごみを片付けたり、荷物を纏めたり、降り支度。
 大勢の撮り鉄さんに迎えられ終点、大阪に着いたのは定刻の7:12。

 一番後ろ、電源車の荷物室からは勢い良く新聞が降ろされる。今や絶滅寸前の光景だけど、上り方向でも輸送する新聞あったんだ。

 大阪駅に着いた日本海の後姿を。

 日本海二号の後を追って到着するのは急行銀河。

 こちらも撮影者に囲まれました。その傍らを日本海二号が車両基地へと引き上げてゆきます。
 さて、今日はここから横浜へ。新幹線の予約は8:40なんてのを持ってますが、それより早いのに乗ろうかと、一駅、新大阪へ。普通電車が入ったところで外国人に聞かれました。
「This train stop at shinosaka?」
 シノサカってどこぉ?と思ってしまい混乱。すぐ近くにあった路線図のところへ連れてゆくと指差したのは、新大阪。
 しんおおさか、shin-osaka、shinosaka、しのさか。
「Yes Next station」
 と送り出しましたが、これ、ローマ字表記に問題アリ、なのかなぁと。

 新幹線のホームに上がる。指定券の変更も考えたけど、始発なら自由席、座れるかなぁと。座れなかったら指定の列車を待ってもいいし。
 ちょうど新横浜停車のひかりが出てゆくところで、次は広島始発ののぞみ。そして、新大阪始発ののぞみが続く。新大阪発ののぞみ、入ってきたのはN700系だ。自由席にはちらほらとしか人がいない。電源席で恥辱綴りながら帰ろうかと思ったら、この列車、新横浜には停車しない。
 広島からののぞみ、自由席が埋まってやってくる。ならば名古屋まではN700で行こうか。そう心に決めて

 こちらに乗り込んだ。新幹線、114AはZ7編成(のぞみ114号はN700系Z7編成、JR東海所属車) がら空きのまま発車時刻を迎える。早速PCを出して昨日の恥辱を綴り出す。水了軒の駅弁を買い損ねた事だけが心残り。
 京都でもさほど乗り込まなかった。3列並びの空席が残っている程度の乗車。安心して恥辱を綴れる。

 車窓に雪が広がったのは関が原の前後。

 朝食用の駅弁を買い損ねたので、新幹線のワゴンサービスで前々から気になっていたモーニングセットを買ってみた。サンドイッチとコーヒーのセットで¥500。車内販売の係員、空席である隣のテーブルを使っておいてくれた。
 サンドイッチは2切れ。量としては少ないと思うけど、値段が値段だし、量の割には具が大きくて、まぁ納得した。まぁ缶コーヒーにコンビニサンドイッチの組合せに値段的に勝てる訳ないですが、車内で売っている組合せとしては悪くないかなと納得。
 腹を満たして更に恥辱を綴る。岐阜羽島で恐らく先発のひかりを追い抜いた所までは意識していた。ところが、ふとモニタから顔を上げて横を見ると、そこに見えたのは青い湖。湖?
 浜名湖だ。
 名古屋で降り損なってしまった…
 じたばたしても新横浜に停まる訳でないので、もういいやと改めて恥辱に向かう。

 富士川の手前ぐらいから富士山が綺麗に見え出す。へぇとカメラを向ける。富士川鉄橋がフリッカのようにチラチラする。そして富士市内へ。突然富士山が舫った。いや、見えているのだけど、工場の出す煙が微妙に効いているらしい。

 丹沢が見えてくると、もうまもなく速度が緩むのが常だけど、今日は

 新横浜を泣く泣く見送る。ここで、「時刻どおりに新横浜を通過しました」と。そういえば新横浜停まる列車だと小田原を通過したときに案内があるなぁと。多摩川を渡ると10:25、品川着。
 改めて567A、J59編成に乗り、一駅、新横浜まで戻る。予定していた列車よりは10分少々早く、新横浜に帰還。ここからは慣れた帰り道だけど、下り新幹線から横浜線に乗り換えたの、初めてかもなぁ。
 一旦、自宅に戻る。洋光台までの209系、209系のはずが2度目となるE233系で101編成。

 まとまった時間乗るのは初めてでドア上に二つある液晶モニタを見ていたけど、妙にCMが多い気がする。根岸雑学を見たいぞ!と思ったけどそんなん有りませんでした。
 秋田を出発してから右往左往する事、24時間とちょっと。ようやく洋光台に帰りついた。

 良く知っている事ではあるけれど、この青空、この雰囲気。秋田とは世界が違う。