秋田市内

 すっかり薄暗くなった秋田空港は出迎えの人々でごった返している。バスで市内へ出るけど、このバスも混んでいる。帰省客が多い証拠だ。
 出発を待っていると
「お釣とり忘れた人、いねすか」
 と係員が車内を廻り出す。おつりの札が無事持ち主の元に戻った所で、バスは市内へ向かう。雪道を踏みしめ、本当にゆっくりと。道自体は空いていて順調に秋田市内へと入ってゆく。殆どのお客さんは駅前まで。

 広小路を走るバスの中から。こんな寂しい街だったかなぁと改めて。衰退した後も何度か見ているんだけどね、今の姿は何度見ても馴染めない。
 一旦ホテルにチェックイン。改めて食事に出る。

 イルミネーション、何処でも盛んですけどね。どこか寂しげ。
 川反まで脚を伸ばしてみたけど、正月1日からやっている店はほとんど無く、閑散としたもの。その中で1軒、郷土料理の店と名乗る所があったから入ってみた。店の中も殆どお客さんが居らず、よくやっていたものだと別の意味で感心。

 まずはビールを。そしてメニューを見て、食べたくなったものを幾つか。

 鱈の白子を刺身で。

 これはギバサという海藻。東京では見かけたこと、ないです。

 これは外せない、いぶりがっこ。写真を撮る前に一口食べてしまいまして、すみません。

 日本酒の飲み比べも。

 鍋を頼んでみました。きりたんぽは家で食べたからしょっつるを。鍋の奥のほうにハタハタとアイナメが。芹の根っ子が入っているところが通好み。
 最後、結局一人になってしまいました。こんなんで大丈夫と思いつつ。滞在1時間ほど。
 さて、ホテルへ戻る。

 仲小路を歩いてみましたが、やっぱり寒々と言うか、寂しげと言うか。