旅の続き

 23時ちょっと前、家を出た。明日に備えて今年初めてコートを着てみたのだけど、案外と違和感が無い。っーかこの寒さは真冬だ。コート出すの遅すぎるかも。
 今日はこれからムーンライトながら。横浜まで出て乗車する。出発する時間が少々早くなったとは言え、一旦帰宅して風呂入って身支度してから出かければ良いのであり、ありがたい。
 3連休前だからか、東海道線のホームにはそれらしい姿のお客さん、結構いる。ながらだけでなく明日の新幹線も朝から指定席は売り切れだとか。ハッピーマンデーとかで3連休は増えているから、動くのは何もこの3連休でなくても良さそうな気はするけど。「本日のムーンライトながらの指定席は完売しております」と案内が入り、列車がやって来る。

 18きっぷの使えない時期だから空いているかと思ったけど、案外と混雑。でも隣席は空いている。大船か小田原で乗ってくるのかな。

 お酒をお供に。夜汽車の旅が始まる。
 翌朝は6時過ぎの金山で下車するから6時間強しか乗車時間が無い。寝るには少々不足でさっさと寝てしまいたいと考える。ビールを頂いている間に大船。まだ隣が空いている。水割りにも手を出す。列車は平塚をゆっくりと通過する。隣の線路を貨物列車が駆けて行き、思いっきり抜き去られた。眠気を感じてシートを倒したのが最後。意識が無くなる。
 何時の間にか隣席も埋まっていた。列車は何処かを走っている。「次は豊橋」と表示が出ており、静岡と浜松の長時間停車は気付かなかったようだ。まだ起き出すには早く、もう一眠り、ふた眠り。豊橋でもう一度目覚める。一度外に出てみた。酷く寒い。慌てて戻る。
 豊橋からはながら、各駅に停まってゆく。ちらちら起きたり寝たりを繰り返す間に大府を過ぎる。流石にもう寝るわけには行かない。東の空が少し白むと名鉄赤い電車が流れ出す。まもなく、金山。

 金山での乗換えは4分。しかも全席指定席の特急だから座席指定券を用意立てねばならぬ。勿論準備なんぞはしておらず、乗り換える間に発売終了なんてなったから、立席を承知で飛び乗った。空港へ向かう特急、3連休の初日だけあって混雑していたけど、座席にありつけたし結果オーライ。

 常滑の街が流れ海を渡ると今日の起点、中部国際空港はまもなく。
 先週、土曜日に仙台から到着したセントレアに再び舞い戻った。何か変な感じもするけど今日は全く別の行程。8月に仁川〜名古屋と飛んだ続きの行程である。自分でも見慣れない紙の航空券を係員に差し出す。係員もなれない様子で戸惑いながら手続き。これも見慣れない二次元バーコードの紙が出てくるまで少々時間を要した。
 まだ混雑の始まらない保安検査場をさっさと通り過ぎる。今日はラウンジを使う事は出来ないので大人しく搭乗口へ。ひとまず朝食。