JL534 JA8908 B747-400 CTS→HND その2

 耳元を笑いがくすぐり、それに堪えながらの夜間飛行は続く。


 ドリンクのお代わりがぽつんとテーブルの上に置かれ、飛行機は白河の関を何の躊躇いも無く越えてゆく。そろそろフライトも終盤戦。時刻は19:24、高度11,000m、対地速度890km/h。JL1184便はどうなったかな、とふと思い出す。修理が終わり無事に飛んだだろうか。それとも長引いてまだ女満別に居るのか……。

 関東までようやくようやく戻ってきた。長かった……
 19:38、ベルト着用サイン点灯。15分ほどで着陸と案内された。羽田の天候は曇り、気温は19℃とも。機内減光、ほぼ真っ暗になる。外を見ると雲が少し出ていて揺れ始める。雲の合間に見えているのは房総半島の街灯り。
 不意に東京湾が現れる。19:47、Geardown。眩い羽田空港が左側に見え出して旋回を始める。右手に座っていれば一面東京の灯りが海のように見えたことだろう。大井埠頭を間近に見る。モニタを見上げるとそこには滑走路が現れている。
 19:50、Landing、RWy16L。19:58、Spot in SP17。

 女満別で搭乗手続をしてから10時間、長かった。ところでJL1184便はどうなっただろう。到着案内に答えが出ていた。

 5時間15分遅れの19:45、羽田到着……
 大人しく待っていた方が若干早かったのねorz
 後日確認した所、搭乗回数、FOPポイント、マイル共々女満別-千歳-羽田の普通運賃をベースに積算されており、BXの女満別-羽田よりはまぁ、まぁですけど、でも切実に搭乗回数が欲しい状況じゃないし、FOPポイントでもう一つ上に行くほど搭乗実績ありませんし。
 まぁ、良い体験をさせて頂きました、と言うことで。その代わり、撮るつもりだった京王線は……