雨雲に泣かされ、お日様に笑われ

出張先へ移動中ですが、




電車止まりましたorz
焼津で足留めです。静岡にも戻れません。新幹線も止まりました。

なら言い訳が出来るな。なるようになれ。

っー訳で本文

 夏休み前の二日間、出張が立て続けに入っている。とりあえず今日は西へ。久し振りの東海道新幹線だけど、かなり早起きして在来線を乗り継ぐ事を志す。大船を6時過ぎに出る静岡行きに乗れば豊橋には11時前に着く。新横浜9:53のひかりとほぼ同着。午後からの打ち合わせなので全く差し支えが無く、18きっぷのシーズンなので費用は断然安くつくのだけど、この後、妙な事になるとは今は何にも知らない。
 傘を持っていこうか、折りたたみでいいか、少し迷った。予報を見ると名古屋が雨のち曇り。横浜は曇りのち雨。いずれにせよ降られるようだ。

※光量が光量なので、スミマセン、ぶれました。
 雲が立ち込め薄暗い大船にやって来たのは373系ムーンライトながらの折り返し運用で普通列車の普通席でもリクライニングシートと言う列車。時節柄座れない事が多いのだけど大船で多少降りる人がいて適当に座れる。座ってしまうと眠くなる。小田原を過ぎたのを合図に眼を瞑った。
 大きな駅に着いて車内がざわめく度にすっと意識が戻っては遠のく。どうやら朝ラッシュに突入しているようで、通路にはぎっしりと人が立っている様子。吉原のアナウンスを朧げに聞く。元井の頭線の電車が頭の中を霞めていった。気が付くとまだ吉原。夢と現実の境目が分からなくなる。
 草薙の案内で意識が戻った。外はまだ日が出たのか出ないのかなんて思ってしまう程に薄暗い。遠くで雷が光る。列車はゆっくりと静岡の駅へ入ってゆく。

 ホーム、雨というより嵐の中。突然の豪雨が風に乗り、思いっきり人々を翻弄する。何か急かされるように浜松行きの列車に乗る。まもなく動き出した。外はちょっと先も包み隠してしまうような雨。電車、その中をよくもまぁ走れるものだと感心する。よくもまぁ走れるものだ。
 静岡から3つ目。焼津。列車は動かなくなる。
「お客様にお知らせいたします。大雨の影響でこの先、島田-藤枝の間で運転を見合わせております。この電車も焼津の駅で運転を取りやめます」

 外の雨を見せ付けられると納得するしか無い訳だけど、さてどうするべ。
東海道新幹線も静岡-掛川にて運転を見合わせております」
 なら、まぁ良いか。とりあえず名古屋の担当者に一報だけは入れておく。
 降り続いた雨も次第に小降りになる。
「ただ今、焼津-藤枝にて線路の点検を行っております。運転再開まで暫くお待ち下さい」
 この暫くが、長い。その間に新幹線、動き出してしまった。担当者と再び電話。打ち合わせ延期しようかとも話しするけど、後のことを考えると出来れば今日やってしまいたいし。
「……暫くお待ち下さい」
 相変わらず駅の放送も車内案内も「暫く」を繰り返す。足止めを喰らってもうすぐ2時間。
「……暫くお待ち下さい」
 新幹線、動いているんだよなぁ。言い訳が立たなくなりそうだ。
 結局、タクシーで静岡駅まで戻る事にする。少しクルマを走らせるとなんでもない日本坂の山並みに雲が立ち込め、なるほど大気が不安定である事を知らされる。途中営業から電話。打ち合わせは15時開始に伸ばしてもらったとの事。25分ほどで静岡駅へ。料金は¥4,500。ケチったつもりがとんだ散財。

 新幹線もダイヤが乱れている。ホームに上がると、ゆっくりゆっくり、500系が通過してゆく所だ。速度規制が掛かっているのか、前との間隔が詰まっているのか。
 今度来るこだまは567Aとの事。30分近くの遅延。やって来たのはJ7編成。