JL342 JA8979 B777-200 FUK→HND

 福岡では「羽田へお乗り継ぎの」と捕捉される事も無く、でも外には出たくないので「乗り継ぎなんですけど」と出発エリアに入れてもらう。とりあえず、
 
 出発時刻まではラウンジでビール。でも、ビールも少し飽きた。調子悪いんですかねぇ〜。
 そろそろ搭乗開始となる19:35ごろ。外に出る。窓越しに見える空は漆黒に赤いインクを流したよう。19:35を差す時計と夕空をしみじみ見比べて、改めて東京と福岡の時差、これから飛ぶ距離を思う。
 搭乗は既に始まっている。待っているのはJA8979。元ぐるぐるのB777-200。と言うわけで今度は元スーパーシートでのフライトとなる。指定された席に座る。一番前の通路側。少し遅い目に乗ったつもりだったけど次々と搭乗客が通り過ぎてゆき、少し落ち着かない。もう少しギリギリでも良かったかなと考える。
 グランドホステスから書類が渡り、操縦席と二言三言。地上係員が重そうなドアを閉めると指差点呼。一番前なのでそんな様子が見て取れる。19:53、Doorclose。ほぼ定刻の出発っぽいなぁと見ていたけど、何故かそこから先が時間が掛かる。貨物の方で何が手間取っているか、羽田の航空管制にでも出発抑止を喰らっているか。結局、Pushbuckは20:02。羽田までの飛行時間、1時間20分との事。新聞は福岡版。20:08、Taixing。動き出したら結構早い。すぐに滑走路。20:10、Takaeoff、RWy16。
 20:15、あっけなくベルト着用サインが消灯する。まだ高度3,000m、対地速度600km/h。まだまだ上昇の途中。速度も上げなくてはならない。NHKニュースが放映される頃、飛行機は南南東へ。日田の南方を回りこんでゆく。
 20:25、高度9,000mまで上昇したところでドリンクサービスが始まる。
 
 福岡で飲んだくれた訳じゃないけど、塩分が欲しくてスープを。茶菓子がお持ち帰りとなる。飛行機は伊予灘から四国上空へ。石鎚山の近傍を20:35に過ぎる。高度10,100m、対地速度910km/h。全ての情報はパーソナルモニタが頼り。
 機長さんから案内が入った。時刻は20:45。まもなく左手に和歌山市街地の光が見えてくるとの事。羽田到着は21:25を予定。羽田が混雑しているため、もしかすると多少遅れるかもしれないそうだ。天候は曇り、気温は24℃と告げられる。
 あと10分でベルト着用サインが点灯する旨、案内された。時計は21:05。まずは順調に歩みを進めている。少しずつ降下している。21:16、大島上空に差し掛かった。そろそろベルト着用サインの点灯する頃合だ。飛行機、少し南へと機首を向ける。南。南???
 機長からアナウンス。「羽田空港の滑走路が一時閉鎖されたため、着陸機で渋滞しております。当機の羽田到着、21時35分以降となる見込みです」ベルト着用サインは点灯せず、飛行機は少し迷走気味。
 
 飛行機は東へ北へそして西へ。再度案内があり、「予想以上に混雑しており、当機の羽田到着、21:40以降となる見込みです」と。
 21:33、ようやくベルト着用サインが点灯する。少し揺れが始まる。木更津を越えた21:38、Geardown。このまま東京湾への最終コース。21:43、Landing、RWy34L。21:48、Spot in SP12。
 降機時、思いがけない人に出会う。まさか一緒のフライトとは思わなかった。どう動いたの?と聞かれて「名古屋から福岡経由で」と歩きながら説明してたら前を歩いていた人がびっくりした風にこちらを振り向く。まぁ、分かる気がする。
 
 思いがけず到着が遅れた。一瞬、21:53の金沢文庫ゆき特急を思い出したがダイヤが変わって21:50だそうな。間に合わない。それならバスに乗ろうかとも思ったけど、港南台の駅で思いっきり待たされた記憶が蘇り、京急を選択。根岸線共々空いており、車内で恥辱を進めてゆけるのがちょっと嬉しい。