よねしろ崩れ

 秋田到着17時。これで投宿、なら良いのでしょうがこの先、もうひと移動。ちょっと時間があったので、お堀端へ。
 
 中土橋からの眺め。自分の居た頃とは随分と景色も変わりました。産業会館の跡地に建ったタワーマンションの姿に未だ馴染めません。
 県民会館の前にババヘラが。片付けに入っている雰囲気でどうかとダメかと思いましたが、まだ大丈夫。一個お買い上げ。17時も過ぎていたので間に合わないかと思いましたが、何とかなりました。
 今後の参考に
「何時ぐらいまでやっているんですか」と聞いたら
「迎えが来るまで。でもその日によって違うから」との事。迎えが来てから片付けるとバタバタしてしまうので少しずつ片付け始めるのだとか。
 
 と言うわけでタナボタのババヘラ
 駅へと戻る。途中、新しいホテルが出来ている。前に訪れた時は無かったホテルだけど、何の跡地だったのかさっぱり思い出せない事が酷く悲しい。
 
 今日、これから乗るのが「快速 鹿角花輪行き」。自分にとっては「急行 よねしろ 陸中花輪行き」と言った方が耳に馴染むけど、兎に角、国鉄型急行用気動車、キハ58系列が今も残る列車に乗り通す。
 ホームの降りたのが30分ちょっと前。ちょうど先に出る東能代ゆきが出てゆく所で、列車が行ってしまうと夕方と言う時間帯を忘れそうになるほど閑散とする。時間が経つにつれて人も増えてきて、18時ちょっと前、お待ちかねの汽車がやって来た。
 
 先頭に立つのはキハ5854。昭和36年製なので今年で46年目。
 真ん中にはキハ282047。
 
 最後尾がキハ581502。
 
 以上3両で陸中花輪、じゃなかった鹿角花輪へ向かう。
 夕方出発の快速列車。しかも割りと小まめに停まるので、車内は近郊へ帰るといった風情のお客さんが主役。席は3割ほど空いているけど、近くの人は人の隣に座るよりは、と立っている人も多く、ちょっと落ち着かない雰囲気。18:10、汽車は時刻どおり動き出す。非常にゆっくりとした滑り出し。エンジンをブルブル言わせ、車体を震わしながら加速してゆく。薄暗くなった秋田の街並みが流れ出す。
 土崎、追分と秋田市内の駅でどっとお客さんが降りてゆき、車内が落ち着く。八郎潟干拓地を左に望む。雲の合間から夕陽が顔を覗かせる。午後の方が雨降るような予報だったけど、運を味方に付けたかな。