内陸線の先行きを案じる

 飲み物でも買おうかと駅前の観光案内所に入ると「お疲れ様でした」と冷たい麦茶を出される。何かご馳走になるだけでは申し訳なく、お菓子を一つ買ってゆく。「またいらして下さい」と声を掛けられる。
 
 待つ事しばし、角館行きがやって来た。今度は急行列車だ。乗って驚く。  
 
 一両目。運転士とお客さん二人。
 
 二両目。車掌さんだけ。
 お客さん、二人しか居ない。さっきの普通列車の方がまだお客さん乗ってた。時間帯のせいかどうか知らないけど、あまりにお客さん少な過ぎ。
 列車はトンネルを一つ、また一つ抜けて行く。次の駅からは県南と言うべき地域。県北の阿仁と県南の角館で交流が無い事も通しで乗るお客さんが少ない要因でしょうが、それにしてもねぇ。
 
 川の流れが逆になり、峠を越えたことを知ります。
 結局、松葉で一人降ろして、乗車は無く、乗務員2人に乗客2人で終着、角館へ。折り返しは急行の阿仁合行き。先ほどよりはお客さんが居るようで、多少安心しながら、内陸線とはお別れ。
 
 自分はこまちに乗って、秋田へと向かいます。