クマクマクマクマ

 辺りは人家が点在するだけの所。この更に山奥に温泉やらクマ牧場やら観光施設があるのだけど、ちょっと距離がある。電話を掛けると迎えの車が来てくれるそうで。携帯は圏外。おいおいと思ったけど流石に公衆電話があった。迎えのクルマ、待つほども無くやって来る。温泉とクマ牧場は少々離れているそうで、どちらを先にしますか?と聞かれた。取り敢えず温泉かなぁ。と言うよりお腹が減りました。
 数分で運ばれた打当の温泉。入湯料400円にタオルを購入すると300円。まずは温泉に入ってみる。先ほどより混んでいるので写真は無し。ちょっと濁った感じのお湯が温泉らしい。露天風呂もある。山の中だからか、ずいぶんと開放的な露天風呂。
 食事も取ってゆく。もう13時近いし。
 
 まずはどぶろくマタギ特区とかでどぶろくの製造が認められているそうです。口に含むと炭酸とまではいかないけど発泡性の刺激がある。かなり濃い目というかお米がまだ残っている感じで濁り酒と言うのともまた違う印象。そして、何と言っても酒が強いわ。空腹時にはちょっときつい。
 
 熊鍋を頼んでみました。¥2,500。
 
 熊の肉です。
 去年、龍泉洞に行った時に「クマ汁」と言うものを食べましたが、あまりに中途半端で、じゃぁと阿仁に行くかと言うのが実は阿仁訪問のトリガになっていたりします。そういう意味では、今日のメインイベントの一つ。
 値段が違うだけにクマの肉、しっかり入ってます。口に含んでみましたが、肉片によって、味気なかったり生臭かったり、結構ばらつきがあるなぁ。話の種はなりますが、2,500円だしてもう一度食べるかというと多分……。メニューの中には熊肉ラーメン¥1,500と言うのもあり、熊を食べるのならそれで良いかもしれません。
 とは言え、本当の熊鍋とはかけ離れたものらしいですから、ちゃんとした物を食べる機会があるのなら、是非とも再チャレンジしたいもの。
 
 併設の資料館を眺めた後、今度はクマ牧場へ。先ほどと同じく、温泉の送迎車で。山の中、うんと上の方へと連れてゆかれます。
 
 5分程揺られて到着。入場料は¥500
 
 クマのえさ、ですか……
 
 買ってしまいました。
 
 さて、クマ山(って言うのかどうか知りませんが)に到着。こんなに沢山、クマを見るのは初めての事。自分の高校にクマが出没した事、ありますけど、さすがにこの眼で見た訳ではありませんので。
 
 前の方に居るクマ。こちらに向けて手を叩いてみせます。パーンと気持ち良い音が響きました。そうか、こいつの事か、ニュースになってたクマは。


 餌を投げるとダイレクトで口へ。おぅ、拍手拍手。もう一個、うわぁ狙い外しちゃったよ。遠くへ行き過ぎて別のクマの所へ。彼、餌の深追いはしないのですね。
 そんなこんなで、
 
 もう一個(絶対、嵌められてるわ)
 
 周りのクマも手を叩けば餌がもらえると言う事は認識しているようで、真似をしようとしますが、手を叩こうとして叩けなかったり、叩いても音が出なかったり。彼、どこで覚えたんでしょうね、手を叩く事。
 ついつい餌投げで遊んでしまいましたが、案外と時間は残りました。受付でお願いをすればクルマに来て貰えるそうですが、最後、駅まで歩こうかと。どうせ下り一方だから大丈夫でしょう。
 
 山道の途中に見掛けた藤の花。
 
 谷まで降りると水田が広がります。
 
 比内鶏、発見!(嘘です)
 集落に出ました。自転車で遊んでいた男の子に「こんにちは」と挨拶されます。こちらももちろん「こんにちは」
 
 先ほどの温泉を通り過ぎます。ここまで25分ほど。
 
 バス停があります。打当までは米内沢から1日1本、バスが来ます。
 
 ようやく駅が見えて来ました。駅に着くと14:50。クマ牧場から50分程の心地よいハイキング。