いちご電車とネコ駅長

 空港が空いていれば空港駅も空いている。先ほど羽田空港で購入した3日用パスを早速使用開始。8:20と言う急行電車に乗ることが出来た。がら空きの電車で二駅。
 
 泉佐野から今度は和歌山市へ。タイミングよく急行がやって来る。車窓に真っ青な大阪湾が広がる。だんだんと天気は回復しているようだ。9時ちょっと過ぎ、和歌山市の駅へ到着。
 今日の最初の目的は和歌山電鉄への乗車。元々南海の一支線だったのが、赤字で廃線、となる所を別会社として再出発した路線。南海時代に一度乗ってはいるけど、経営母体が変わった路線は未乗線とみなしているので、改めて乗り直し、と言う事と相成った訳。
 和歌山電鐵の始発駅は今到着した和歌山市の駅ではなく、JRの和歌山駅。それなら関西空港からJRで来れば良かったのだろうけど、まぁ、それはスルットKANSAIの3Dayチケット持っているからと言う事で。和歌山市内をバスで移動する事になる。幸い、和歌山のバスも手元のチケットで乗車可能。一度宿泊した事があるとは言え、しっかり眺めた事の無い和歌山市内をバスで移動するのは新鮮、と言うか、何処を走っているものやらさっぱり。
 15分程でJR和歌山の駅へ運ばれる。和歌山電鐵の電車はJR駅の片隅から出発する。JRの券売機で和歌山電鉄の切符を買って、駅の中へ。今度の電車は9:31。南海時代と同じ電車が出発を待っている。
 
 車内に乗り込んで、さてと考える。前に乗ったのは何時だっただろう。確か1999年か2000年の3月だったと思うが、記憶をなぞってもはっきりしない。有田鉄道に乗って、次が紀州鉄道。この二つのインパクトが強すぎて、大私鉄(当時)の一支線はお付き合いで乗ったようなもので、あまり印象に残っていないのだ。それから数年、大私鉄と言えども決して安泰では無く、髪の毛が抜けてゆくかのように一路線、また一路線と落ちてゆく。
 電車はうううぃんと唸りながらJRの線路からぐいっと曲がってかくんと停まる。既視感が。っーか弘南鉄道弘南線とそっくりだぞ。電車は街中を、次第に田園を走ってゆく。車庫のある伊太祁曽を過ぎると山登りとなる。電車の歩みが思いっきり鈍る。こんなに山深いところだったか。何にも覚えていないんだなぁ、改めて思う。
 
 電車は終点、貴志に到着。確かに見覚えのある駅が出迎えてくれる。
 前に来た時はそのまま引き返したように思うけど、今日は、一本落としてみた。駅には、こんな「ぬこさま」が。
 
 駅長さん、だそうで。公式サイトにも出てます。
 http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/news/070105_necokish/ekityou.htm
 結構話題になっていたと思ってぐぐってみると、それなりに記事になってました。
 全国初!和歌山電鉄貴志駅に「ネコの駅長」誕生
 http://www.sponichi.co.jp/osaka/soci/200701/06/soci201282.html
 駅長は三毛ネコ…和歌山電鉄貴志駅で“任命式”
 http://osaka.yomiuri.co.jp/animal/20070106kn02.htm
 次の電車が到着すると思いっきり囲まれちゃって、ちょっと可哀想、とは思いましたが、
 
 お召し上がり物」を貰っているんじゃ、仕方ないですよねぇ〜。頑張ってください。
 さて、次の電車。こんなん来ました。
 
 いちご電車
 http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/
 のトップを飾る和歌山電鐵の看板電車。ふーん、みとーかデザインなんだ、と妙に納得。
 
 木板の床下。結構気合入ってます。
 
 こんな所でお酒を飲んでみたい、とちょっぴり思ってみたりする。
 
 シートのモケットもいちご。
 無論、赤字線にこんなお金がある訳なく、サポーターの支援で改装が実現したとか。「お金を出してくれたヒトリスト」が車内に掲げられていました。ほんと、地元に支えられている鉄道なんです。
 帰りの電車は、一駅ごとにお客さんが。少しずつ席が埋まってゆきます。途中駅、後ろ側のドアから降りてしまったお客さんには運転士が駆け寄って切符の確認。まぁ切符なんぞ持っておらず現金で支払いをする訳ですから、その分は増収、と言うかただ乗り阻止と言うか、兎に角頑張ってます。和歌山に着く頃には立客も大勢。沿線と社員と、両方に支えられているローカル線である事を実感する光景でした。