1974列車 Mugunghwa 木浦(Mokpo)→順天(Suncheon)

 
 今日は釜山まで行く。釜山まで行くのだけど木浦からの直通列車、昨年11月のダイヤ改定で無くなってしまっている。全て順天(Suncheon)での乗換え。と言うわけで慶全線のムグンファで取り敢えず順天(Suncheon)へ。
 
 木浦駅で出発を待つ1974列車、ムグンファ
 改札が始まる。駅で列車を待っている人の殆どはその後10:35に発車するKTXに乗るらしい。順天(Suncheon)の改札が始まっても、あまり人が動かない。
 列車は機関車+客車4両+電源車の地方路線のムグンファそのまま。ただ車両がみんな古い。その中で一際古そうな車両が1両いて、宛がわれたのはその車両。銘板を見ると、文字が潰れて判別付かないけど1983と書いてあるように読めた。韓国では車両の使用が25年と法律で決められているそうだから、まもなく退役の車両だ。
 
 赤いモケットの座席が並ぶ室内
 
 見た目そんなに変わりませんが、座ってみるとリクライニングに遊びがあります。ちょっと落ち着かない感じ。
 写真を撮りに一旦ホームへ。老人になりやら話しかけられます。言葉は分からないけど、切符を見せてくるので、多分「どの車両か」と聞いているのでしょう。たまたま目の前の車両だったので「これだよ」と指差します。言葉は通じなくてもやり取り出来るのはちょっと嬉しいかも。
 10:30、定刻に列車は出発。その後をKTXが追いかけて来る訳で何処かで抜かれる筈。どこかな、と思っているとさっそく二駅目で待避線へ。
 すれ違いの場合と違って、追い抜かれるときは、抜かれてすぐには発車しないでしょうから、試しにホームに降りてみました。で今度は若い姉ちゃんに捕まります。何聞かれてるかさっぱり、分からん。まぁ、仕方ないですね。どうせ外国人なんですから。
 
 捕まっている間にKTX、行っちゃいました。ムグンファもまもなく、発車。
 さて、列車は走り続けますが、車内販売、明らかに乗っていないようです。昨日も盆山→麗水のムグンファには車内販売いませんでしたので、半分予想していた事態です。
 
 ビールとポテトチップス
 
 焼酎以外の何か、と思って選んだのが「清酒
 清酒と言うものが韓国にもあるのは知っていましたが、飲むのは初めて。どんな味かと思いましたが、ちょっと雑味があるかなぁ。日本のもの方が口に合うかなぁ。
 取り敢えず、今まで言って来た「秋田の日本酒が日本一」と言う言葉を「秋田の日本酒が世界一」に改めさせて頂きます。
 松汀里(Songjeongri)に到着。10分強遅れてしまいました。ここからが未乗路線。昨日乗った湖南線に別れを告げ、湖南線から光州へ向かう線路が合流し、そして別れて行きます。
 
 光州(Gwangju)への線路が分岐。昨日乗ったけど夜中だったので殆ど初見同様。
 
 光州(Gwangju)の街を遠めに眺めながら、列車は東へ。
 西光州の駅でお客さんが多少乗ってきて、ようやく列車の体裁が整います。そして、
 
 光州の街が遠ざかると、
 
 山野をひたすら走り続けるようになりました。
 
 時折流れてゆく土饅頭
 
 そんな田舎でも高層住宅はあるんですね。日本人の感覚からすると不思議で仕方が無いです。
 時々現れる駅と時刻表をつき合わせて見ると、少しずつ遅れを取り戻している様子。すれ違う列車が殆ど無いので、自力で頑張ればどうにでもなるようです。
 
 ひたすらに山野を眺めた3時間が過ぎてゆくと、久し振りに大きな街が現れました。順天(Suncheon)の街です。全羅線が寄り添ってきます。遅れは3分程度まで取り戻しました。
 
 左が今まで乗って来た1974列車。右はこれから乗る1946列車。