409列車 KTX 盆山(Iksan)→木浦(Mokpo)

 今日は盆山(Iksan)を起点に行ったり戻ったりの繰り返しをする行程。それも次の列車でおしまい。湖南線の残りの部分をKTXで駆け抜ける。接続時間は12分。まぁ大丈夫だろうけど、一抹の不安はあった。でもここまで乗った列車、みんな定時に走ってくれている。
 
 KTXを待っているとやってきたのが麗水(Yeosu)ゆきムグンファ1507列車。KTXと接続を取るのかと思ったけど、待たずに発車してしまった。
 
 そしてやって来たKTX409列車、木浦(Mokpo)ゆき。多少遅れ気味。
 フランスのTGVと同様、真ん中を挟んで向きが固定された座席が並ぶ。前回乗った時は出発ギリギリに発券したためか、後ろ向きの席だったけど、今日は前向きの席。もっとも、後ろ向きの席は出来るだけ売らないようにしているようで、埋まっている席は前向きの席が殆ど。
 KTXは複線電化の堂々とした幹線に歩みを進める。とは言え、完全な新幹線規格の路線ではないから、軽く流す感じ。余力を持って静々と走ってゆく。新幹線で言えば「こだま」にあたる列車のようで10分少々もすれば次の駅へと停車。
 
 日本語の案内もあります。
 今朝1往復した路線だけど、どちらも爆睡中だから実質初めて乗る路線。雰囲気は全羅線と同じ感じ。相変わらず土饅頭が流れて行きます。
 松汀里(Songjeongri)の手前で光州(Gwangju)への短絡線が分かれて行き、慶全線が寄ってくる。順天(Suncheon)以来の再会。じゃぁ慶全線でここまで来ても良かったのでは?と聞かれそうですが、慶全線、列車が少ない上に速度も遅く、盆山(Iksan)を廻った方が早く木浦(Mokpo)に着きます。
 長かった一日もあと66.8kmでおしまい。夕日が枯野を赤く染め上げる中を淡々とKTXは走って、ほぼ定刻に木浦着。「おしまいですよ」と言わんばかりに線路が尽きている。
 
 日本で予約してきたホテルへタクシーで移動。海沿いに建つホテルに投了すると、ちょうど夕陽が沈んでゆくところだった。
 
 外へ食事をしに行く。海岸線に立つ。風が恐ろしく強い。そして凍える。適当に入った店で、やっぱりハングルに立ち往生。「これ」とメニューを指差して注文。さて何が出てくるのでしょう。
 
 ひたすらキムチキムチキムチ。そしてメインは白身魚と大根の煮付け。魚、淡白で美味しいけど、太刀魚のようです。キムチも種類によって味が万別。甘みを感じるキムチって初めてだな。
 店の人、いろいろと気を使ってくれまして。梨を頂きました。で刺さってた爪楊枝。
 
 双頭式と言えばいいのでしょうか、どちらも尖ってます。ちょっと新鮮。
 
 部屋に戻って海の様子を。
 焼酎をちびりちびり飲みながら恥辱を書き綴るとそろそろ日付の変わる頃。酔いも廻り、オンドルの暖かな床にそのまま寝転びそうになりますが、辛うじて布団に潜りました。