1535列車 Mugunghwa 全州(Jeonju)→麗水(Yeosu)

 この後の麗水(Yeosu)ゆきは9:41の発車。1時間ちょっと間がある。その間に朝食を済ませてしまおう。駅前から伸びる大通りをあるいて、食堂らしきところを探す。店が空いていないなぁ。途中で右にそれると、人のいる店がいる。やっているかなと入ってみたら、押し問答になった。しばらく成立しない会話を続けていると、こちらの意図を察してくれたのか、アニョと。そうかやっていないのか、すみませんねぇ。
 ようやく、お客さんのいる、お店を発見。
 
 ビビンバを注文、確か3,000ウォン。
 店のメニューには、写真入でデカデカとトンカツが掲げられていたりする。先客の家族連れがトンカツを頼んでいたようで、揚げている様子が見える。トンカツは韓国でもトンカツと言うのね、へぇ。
 ハングルはさっぱり分からないので、メニューは全く不明なのだけど、写真入りのものは取り敢えず何か分かる。キムチチゲがあり、チゲと言うハングルが取り敢えず分かる。すると〜チゲ、〜チゲと幾つか並んでいるのが分かる事になる。どうやら一つはテンジャンチゲ(味噌鍋)らしい、とか。食事が出てくるまでの時間は、貴重な語学を勉強する時間。
 ビビンバ自体は、う〜ん、ごはんが柔らかくて好みでなかった。もう少し硬めに炊いてあったらなぁ。
 駅に戻ると出発20分前、結構いい時間になった。まもなく改札が始まる。  
 
 やって来たムグンファは機関車+客車4両+電源車の編成。ローカル線で見かける事の多い軽量編成だ。
 列車は空いているが、珍しく隣の席に人がいる。自席に落ち着く。暖房が効いていて心地よい。寝不足、満腹が重なって眠気を感じる。どうせもう一度全羅線には乗るのだからと、寝てしまう事にする。たちまち眠りに落ちる。
 途中、ちらちら目覚めた気がするけど、しっかり目覚めのは全州(Jeonju)から1時間半経った順天(Suncheon)で。全羅線と慶全線の交差する鉄道の要所。でも目覚めた理由はこちらだな。
 
 戦車を載せた貨車。車掌車らしいクルマが控えます。写ってはいませんが、寝台車が2両、一緒にいます。留置車両でしょうか。
 釜山へ向かう慶全線と分かれて再び南下。
 
 しばらくすると時折海が見えるようになりました。
 枯野を眺めているとおや?と思うものが点々と。ところどころにある盛り土。芝生に覆われ、石碑みたいなものも立っていたり。それが山腹に幾つもある。これはお墓か、と思いが至った。土葬なのね。良く見ていると、中にはずいぶんと大きな土饅頭もある。偉い人だか偉そうな人なのかは良く分からないけど、そうなのだろう。
 
 写真:山腹に見られる「土饅頭」(右上)折り返しの麗水→盆山の時に撮ったもの。
 そして気になる新線の工事現場
 
 線路付け替えと言うより新線建設と言った方が近い感じ。あちこちで工事をしている。横断幕が出ていて、2012年のエキスポに向けた工事である事が分かる。新線が出来たら、KTXも麗水(Yeosu)へやって来るようになるかも知れない。でも、安い運賃であちこちで工事をやって、「日本の国鉄が何時か来た道」を辿るんじゃない、と人事ではあるけど心配になる。
 
 紱陽の駅で龍山(Yongsan)へと向かうムグンファ1506列車とすれ違い。こちらが道を譲ります。
 
 大きく海が見えると終点、麗水(Yeosu)もそろそろ。