浮気なのか本業回帰なのか その2

 グリーン車は案内放送すら入らない静寂の空間。黒々とした景色が流れてゆき、思い出した頃に列車の灯りが流れて。しばらく今日の分をまとめながらの旅。大牟田から先は本当真っ暗で、何処を走っているのか分からなくなる。速度が緩んで駅が流れた。どこかなぁと思ってみたら上熊本
 九州新幹線を受け入れるための工事が始まっている熊本を過ぎる。何時の間にかグリーン車にお客さん1人減ってたった二人。再び闇夜の熊本平野。不意に速度が緩んで右へと振られた。新八代到着を告げる案内。窓の外に目を凝らすと、高架の上へと上がっている。鹿児島本線から新幹線の新八代へと乗り入れるための短絡線だ。九州新幹線には乗っていたけど、ここの短絡線には乗っていないなぁと思って今日は陸路の移動を選んだようなもの。まもなく新幹線の高架が寄ってくる。
 九州新幹線が博多まで延びる間は、ここ新八代で乗換え。博多からは1時間半ほどが経過しており、ここから鹿児島中央までは40分ほど。
 
 3分乗換えですが、平面移動でOKですので、苦にはなりません。
 
 乗車時間が短いためか、新幹線にはグリーン車の設定は無し。普通車指定席の切符が渡されてます。普通車と言っても座席は2-2の配置で広々。先ほどに引き続き乗客は少なめ。
 写真を撮って席に落ち着くとまもなく列車は動き出します。日英韓中、4ヶ国語による放送が流れている間に早速、トンネルの連続。抜けるともう新水俣。賑やかな到着案内のメロディが流れる。先ほどのグリーン車が静か過ぎただけに、かなりの差を感じてしまうのは、仕方ないかなぁ。
 トンネル、メロディ、駅。10分毎に繰り返す。字面だけ追うと随分とこまめに停まる感じだけど、新八代鹿児島中央の距離なんてたかが知れているから、まもなく鹿児島中央の案内が流れるのはあっと言う間。在来線時代には博多-西鹿児島に4時間を掛けていたのだけど新幹線乗り継ぎで2時間20分程。さすがに速さを感じる。
 空いていると思ってた列車も、後ろの方には乗っていたようで、鹿児島中央に降り立つ人たち、ざっとみても100人以上。本数も増えているし、お客さん、明らかに増えているんだなぁ。
 
 9月30日以来の鹿児島、到着です。今日は鹿児島中央駅近くのホテルに宿泊します。
 最後に、本日ご同行の皆様方、お世話になりました。ビギナーズラックの期待に応えられなくて、スミマセン。