JL1501 JA772J B777-200 HND→ITM

 15分前、「機内にご案内中」の表示を確認して搭乗口へ。既に行列はなくなっており「最終のご案内中です」という係員の声が響いている。外はようやく夜が明け始めたところだ。羽田空港は雲に覆われており、東の彼方、雲の切れ目から赤い光が差し込んでくる程度の天気。予報では「晴れ」じゃなかったかなぁ。乗り込んでみるとクラスJにも後方なら空席がある程度の搭乗率。日曜日の早朝から大阪に行かねばならない人なんて早々はいないということ。
 6:30、Doorclose。伊丹までの飛行時間は52分と案内された。所要時間の案内で端数がつくのは珍しい事。6:35、Pushbuck。この間に先任乗務員さんから「●●さま、いつもご搭乗頂きましてありがとうございます。」と挨拶が入る。6:39、Taixing。今日も、目覚めたばかりの空港をひたすら遠くへTaixing。6:48、Takeoff、RWy34R。上昇しながら半周すると朝の光を受けて輝く横浜の街が見て取れるようになる。天気が良くなってきたのかと思った次の瞬間、飛行機は雲に突っ込んだ。
 ベルト着用サインの消える合図で我に帰る、一瞬寝ていたかも。窓の外には雲海が広がっている。時刻は6:58。眼下の雲は案外と薄くて、雲を通して三浦半島が透けて見えている。
 三浦半島
 雲が少し切れてくる。昨日通った小田原の街が通り過ぎる。視線を上へと持ってゆくと雲から顔を突き出した富士山の姿。背景には南アルプスの連山を従えて、中々の貫禄。前回のフライトでも綺麗な姿を拝めたけど、今日も負けず劣らず美しい。
 富士山
 ドリンクサービスが始まる。今日は割りと後潟の座席だけど、半分ぐらいの人は寝入っているので、ワゴンの廻りが早い。わずか52分の羽田-伊丹線だけに茶菓子のサービスは無し。
 クラスJ
 富士山を過ぎた辺りから雲が切れて、地上が見渡せるようになっている。昨日ほっつき歩いた浜名湖畔、左側に座っていれば見えてくるかも知れないけれど、今日も右側の座席、見えているのは奥三河というか南アルプスの端っこというかそんな山河ばかりが延々と続く光景。
 蒲郡
 7:17、蒲郡上空に差し掛かる。飛行高度6,700m、対地速度615km/h。偏西風が強いのか、かなり遅い速度。
 手前に知多半島、奥に名古屋が見えてくるともうフライトも後半戦。「あと5分致しますとベルト着用サインが点灯致します」と案内されたのが7:26、伊勢湾を横断し津のあたりに差し掛かった頃だ、既に高度は下がり始めている。7:29、山間に団地を臨む名張の辺りでベルト着用サインが点灯。あと10分で着陸との事。高度は2,700m、対地速度は430km/h。大阪の天候は晴れで気温は2℃と仰る。確かに2℃と言った。
 奈良の盆地から生駒山を飛ぶ。冬の鈍い光が気温2℃を覚悟せよと告げているかのような大阪の街が見えてくる。7:37Geardown。淀川を越え、街がうんと近づいてくる。千里川の土手に何人か撮影者の影。寒い中大変だなと思っているとドシンと衝撃。7:41、Landing。RWy32R。7:44、Spot in。SP18
 JA772J
 降りてみてから気づきました。今日乗ったの先得ジェットだったんですね。