ADK338 JA8797 DHC6-300 OIR→HKD

 空港の搭乗手続きは16:05から。出張客らしいグループが一組。待合室で手続きを待っている。カウンタは無人。御用のお客様はと呼び鈴が一つ。2階に売店兼喫茶兼レンタカー窓口があるけど、そこの人も暇そうだ。
 搭乗手続きが開始になるので再びチケットをもぎり券に変えてもらう。マイルの登録もしてもらう。クレジットカードの処理でたまに見かける、エンボスを申し込み用紙に転写する方式。そういえば、こちらに来る時の登録、していないなと思い、それも一緒にやってもらう。普段、何もしなくてもマイルは登録されるのでついつい忘れそうになる。
 手続きをしている間に金属音が聞こえてきた。どうやら着陸だったようだ。展望デッキに上がってみるとちょうどお客さんが降りてくるところ。第三便のお客さん、わずか2名。さっきの運転手さん。お客さんを拾えただろうか。
 16:15ごろ搭乗待合室への案内が始まる。X線装置なんて立派なものは無いので、カバンの中身を一つ一つ確認してゆく方式。時間が掛かるけど、乗客は14〜5名ぐらいなのでたかが知れている。先ほど奥尻に来る時にみかけた人も中には居る。全員が搭乗待合室に進むと非常用設備の案内が始まる。
 16:27、搭乗開始。今度は2列目。先ほど函館で乗り込む際に通路が狭くて、人に座られちゃうと移動するのが大変だった事を踏まえ、今度は早い目に乗っておく事にした。その方がお互いのためだろうなぁ。
 16:30、Doorclose。すぐにプロペラが廻りだす。16:32、Taixing。滑走路端まで向かい、反転。そして疾走。Saabみたいに溜めは無いのね。1,500m滑走路なら楽勝で上がれるって事でしょうか。16:36、Takeoff、RWy13。眼下に800m滑走路時代の旧滑走路が見え、先ほど運転手さんに拾ってもらった空港への道が見え、そして青苗の集落が広がる。降りる時は単なる集落にしか見えなかった青苗。今度は振られた食堂、助けられた食堂。スーパーやら郵便局。建物の一つ一つを思い出しながら眺めてみたりする。そして飛行機は洋上へと進み出る。
 16:49、北海道の本土に戻ってくる。見覚えのある荒涼とした海岸線だ。その先は雲。ベルト着用サインは消えない。次に地上が見えたのは再び洋上。もう上磯の辺りから函館港へと向かうところだ。「時刻は16:59、間もなく着陸いたします」の案内が流れる。函館山が見えて来た。市街地に差し掛かり、今度は競馬場を自らの目で直接眺める。湯の川の温泉街はホテルの一つ一つがはっきりと分かる。旅館の庭園、離れも見えたりする。17:05、Touchdown、RWy12。17:06、Spotin、SP8。