JD1878 JA009D B777-200 KOJ→HND 

 時間があるのでラウンジに直行。ビールを飲みつつ恥辱の続きを書く。2杯目のビールを取りに行くと係員に声を掛けられる。
「大変申し訳けございませんが……」
 何事かと思ったら、羽田ゆきが出発出来ないのだそうな。何でも羽田の天候が悪く混雑しているため、管制に出発を見合わせるよう指示されているとか。機材は鹿児島に着いているとの事なので、戻れない、と言う事は無いだろう。まぁ安心する。「何か分かったらまた教えてください」をお願いしておく。ラウンジで待たされる分には、まぁ、待つのも悪くはないし。
 一度、出発見込みが20:40と知らされた後、20:13、搭乗開始となった旨、伝わる。ついでに、キャンセル待ち掛けてたクラスJも確保出来たとのこと。搭乗口でチケットを受け取る。申し訳ありませんが通路側となっております、と言われて出されたチケットは81C。一番前だし、まぁ良いかなと思い搭乗橋を渡る。待っていた機材のレジを確認、「009」の文字、ん?ぐるぐるじゃん。
 A300-600Rとばかり思い込んでいただけに、ビックリする。っーかぐるぐるの81Cなら、元スーパーシート。まさしく棚ボタ、らっき。指定された席に。ナローボディー機を乗り継いできた身には広すぎ、落ち着かないぐらいだけど、すぐまん前が搭乗口。搭乗が続くこの時間は冷気が容赦なく入り込んでくる。迷うことなく毛布を所望。
 20:31、Doorclose。先任客室乗務員が操縦席と電話で会話するのが少しもれてくる。今日の乗客は293名らしい。20:32、Pushbuck。遅れているせいか少し早い目に動いている感じ。20:35、Taixingに移る。20:40、Takeoff、RWy34。飛行機は一旦南側へと旋回してゆく。この辺りの道筋、今日はナビゲーションマップでばっちり分かる。羽田までの所要時間は1時間25分とのこと。目茶苦茶遅くなる訳ではないらしいので安心する。
 ベルト着用サインが消灯。20:48、機体は大隈半島上空を飛行中。高度5,500m、対地速度720km/h。さらに上昇を続ける。日向灘に差し掛かるあたりで高度は8,500mへ、速度も890km/hまで上がっている。軽い揺れがあったけど、一度きりだった。操縦席から案内が入る。羽田周辺の天候は回復して来ているとのことでこれも安心材料。北の風が4m/sで気温は10℃との事。その間にも飛行機は上昇し続ける。20:59、高度は10,500mへ。対地速度は1,050km/hになった。
 ドリンクサービスが廻っている。隣の人がスープを頼んでいる。スープ、2種類あるんだって、へぇ。お代わりはスープにしてみようか。飛行機は足摺岬の沖に差し掛かっている。高度は11,500m、対地速度は1,070km/hになる。ジェット気流に乗っているようだ。21:16、潮岬の沖を通過。軽く揺れる。
 ナビゲーションマップに映し出される航跡に変化が出たのは21:26のこと。普段なら志摩半島沖から遠州灘へと進むはずの機体が南東へと針路を変えた。八丈島にでも飛ぶのかと思う。実際には雲を迂回しているのだろうけど、普段こんな事ないし。まだまだ羽田周辺は天候、悪いらしい。21:31、今度は左旋回が入り、北へと向かう。まもなくベルト着用サインが点灯する旨、案内が流れる。高度は10,650m、対地速度950km/h、高度を落とし始めている。
 21:34、揺れ始める。飛行機は東側へと迂回。ベルト着用サインが点灯。ちょっと揺れ、大きいかな。大島のかなり南側を飛んでいる。