ORC83 JA5316 BN-2C NGS→KGT

 注記:上五島の3レター「KGT」は公式なものではなくORCが独自に運用しているものです。
 
 到着口へと急ぎ足で移動。慌てて走っていく人の姿も見える。同じ便への乗継かもしれん。到着口からORCのチェックインカウンタ、遠い遠い。着いてみると出発20分前。
 切符を購入するところから始める。行きのチェックイン済み切符と座席の案内表、帰りの切符が出て来る。座席は2Bだそうな。出発口へ。搭乗口へ着いてみると何のことは無い、先ほど到着したスポットの目の前。長崎空港を一周してきた事になる。搭乗口では10:20に出発する福江行きが搭乗中。
 係員に呼び出される。何かと思ったら座席の変更をお願いしたいとの事。1Bへと変更になる。まぁ有り難いかも。「ご協力頂きまして有難うございます」と言われたけどこちらがお礼を言いたい。
 上五島ゆき、搭乗中 
 10:20頃になって搭乗開始となる。乗客は全部で4人。老夫婦とさっきの乗継氏(推定オタ)、それに自分。まともな乗客は老夫婦だけか。4人一塊になって案内された先に待っていたのはハイエース。これでさっき見かけたアイランダーまで連れてゆかれるらしい。飛行機で指定された座席で乗り込む順番も指示される。
 本当に小さな飛行機へと連れてゆかれる。聞いていたけどほんと、小さい。まずは2Aらしい乗継氏(推定オタ)が乗り込み、1列目の座席を元に戻し、自分が乗る。翼を潜ってドアにたどり着く。老夫婦は4番らしい。こちらは後ろのドアから乗るようだ。全員が乗るとドアが閉められる。何かさっき乗って来たハイエースよりも狭いんですが。
 「30分で到着です。シートベルトを締めて下さい」とささやかなパーテーションで区切られた向こうのパイロット氏。タクシーに乗っているみたいだ。補助席側にはパーテーションすらなく、計器類が目の前に見える。地上係員と、さぁ行くべとばかりに合図。エンジンが掛かる。プロペラが廻り始める。あっけなくTaixingを始める。あんまりあっけないのでメモし忘れそうになる。慌てて時計を見ると10:27だ。スルスルと滑走路へ出てゆく。そのまま滑走を始めだす。すぐにふわりと浮かんだ。10:28。一連の動作が余りにあっけなく、驚いてしまう。
 浮かび上がった飛行機は、左旋回しながら上昇してゆく。グルグルと針が廻っている計器は高度計なんだろうなぁ。その隣は速度計か。水平計、と言うのかどうか知らないけれど機体の傾きを示す計器も見える。大村湾上空を高度1000フィート、対地速度毎時95ノットで飛行中、と読むらしい。高度計や速度計は操縦席側と副操縦席側=9人目の客席の両方に付いている。
 飛行機は水平飛行に入る。高度は3000フィート。対地速度は毎時120ノットになった。大村湾とその先の半島を横切り。東シナ海へと歩みを進める。時刻は10:32。ふと、真ん中に2列4行にならんだ計器類がエンジン関係の計器である事に気が付く。回転計やら圧力計やら、温度計もあるようだ。エンジンの回転数は2,200rpmで一定の様子。圧力計はPSI表示だ。パスカル表示に慣れてしまった自分にはさっぱり分からないけど、そういえば、北米向けの輸出案件で、PSI表記せよって言われてったっけ。
 10:43、飛行機の姿勢が変わる。高度計が廻り始める。降下を始めた。速度も少し落ちてゆく。軽く揺れだす。時速100ノット、高度900フィート。不意に左カーブをするとその向こうに滑走路が見える。上五島だ。10:47、Touchdown、RWy17。