JN2244 JA841C Dash8-400 KIJ→ITM

 今日はこれから新潟から伊丹経由宮崎へゆく。脈絡の無い乗継だけど、どちらもJACのDash8-400充当便。昨年11月からの就航路線だ。伊丹のジェット機規制が強化されるに従い、思いがけない路線にプロペラ機が充当されるようになっている。そのうち驚かなくなるだろうけど、今はまだ乗ってみたいと思ってしまう。
 先ほど伊丹から飛行機が到着したのが11:25ごろ。折り返し便の出発は12時ちょうど。最短25分で折り返す事が多いQ400だけど、妙に時間がある。新潟空港の地上係員がプロップ機に慣れていないせいなのかどうかは知らない。けど余裕があるようで、ずいぶんと早く、搭乗開始。20〜30人ぐらいが飛行機へと向かう。11:57、Doorclose。プロペラが一つ一つ廻りだすとTaixing開始、12:01。伊丹までの所要時間が1時間10分と案内されるともう滑走路端まで来ている。12:04、Takeoff、RWy10。まずは順調な滑り出し。日本海の方へと旋回しながら上昇。たいして揺れもしないのに何時の間にか雲の上に出ている。そして12:08、早くもベルト着用サイン消灯。
 生憎の雲の上だなぁと少しガッカリではある。この先、アルプス山脈を望みながらのフライトを機体していたのだけど。気が付くと雲上に雪山が浮かんでいる。雲が切れてくる。海が見えてくる。さっきの雪山は佐渡だったか。アテンダントさんがドリンクのオーダーを取りに来る。空いているので、ギャレーで飲み物を作って運ぶらしい。注ぐだけで済むであろう冷たいお茶を注文。
 海岸線に差し掛かり、内陸へと入って行くと見事なまでの雪山が広がる。想像以上の眺め。残念なのは、見事な山の一つ一つの名前までが判別つかない事。これはかなり悔しい。マップが欲しいところだけどアテンダントさんはドリンクサービス中。まぁ無理な注文はやめにして、ひたすら美しい風景を眺めよう。
 12:21、操縦席から案内が入る。高度5,500m、対地速度680km/hで順調に飛行中。この先、松本上空を12:30に通過し、伊丹には定刻よりも15分早い13:10の到着を予定しているとの事。
 北アルプス
 湖が見えてきた。野尻湖、らしい。次いで明らかに信濃川。鉄橋が渡っているのも見える。飯山線だ。高度10,000mを飛ぶジェット機じゃ、ここまではわからないよなぁ。プロップ最高。
 12:28、松本らしい平野が見えてくる。松本平、雪が無いので判別がつく。さっきの予告よりちょっと早いかな。ドリンクを配り終えたアテンダントさんから案内が流れる。右手に富士山がご覧いただけます。左手に座っているから分からないけど、JACの飛行機で富士山が見えるとは思いがけない事。そういえば昔、諏訪湖から富士山が見えたっけ。美ヶ原から富士山を見た事もあった。長野から富士山は案外と近い事、普段は忘れがち。
 御嶽山を眺めた後、12:36に案内が流れる。あと10〜15分でベルト着用サインが点灯するとの事。窓の外には恐らく中津川あたりが見えているのではないかと思う。飛行機は平地へ。場所が分からなくなってきた。どこだろうと眺めているとはるか遠くに大きなビル。視線を左に流すと海に掛かる橋。どうやら名駅と名港が見えている。三河平野の上空か。そのうち知多半島セントレアが見えてきた。時刻は12:41。そういえばウチの会社の人、今日この辺りに出張しているんだっけ。そんな事を思い出す。
 飛行機は右旋回を始める。どうやら羽田→伊丹で飛ぶ飛行ルートに乗ったらしい。先週22日に眺めたばかりの景色。最も今日は高度が低いから地上がはっきり見える。伊勢湾を越えた辺り、何時もは造船所があるなぁと思っているけど、今日はドックの中で建造中の船がしっかり見て取れる。12:52、ベルト着用サインが点灯。名張かどこかの住宅地が見えてきた。家の一軒一軒が分かる。明らかに高度が低い。奈良盆地に入っても目には思わぬものが見えてくる。どこかの駅、電留線、大きな駅前広場。そうか天理かと分かってみたりする。次に気が付いたのは大きな寺。門前の様子に記憶が蘇る。法隆寺やん。高校の修学旅行以来だ。
 生駒を越えると伊丹空港への最終コース。松山から、或いは但馬からでもお馴染みの光景。13:02、Geardown。淀川を越えるともうまもなく着陸となる。13:06、Touchdown、RWy32R。Spotin、13:08、SP20。先週、伊丹から松山へと飛び立った同じスポットに到着。