NU1901 JA8938 B737-400 HND→OKA

 6:35 JAL1901 沖縄 5 満席
 満席の表示を見てガッカリする。今日の搭乗機はタダでさえ狭いB737。それが満席って事は身動き取れないなぁと。あの狭い機内に3時間近くと言うのは幾ら飛行機好きでもかなり辛い。ラウンジで先週の搭乗記の続きを書いていると出発20分前だ。もう搭乗口へ向かう。今日の搭乗口は5番。先月北九州へ行ったときと同じだけど、ラウンジから一番遠い搭乗口だったりする。
 満席と言いつつ空席ないかなと思っていたけど乗ってみるとやっぱり満席だった。昨日の新幹線と目に見て明らかに狭いシートに身を沈める。窓の外少しずつ明るくなってきている。今日の便はJALの便名だけど乗務員はJTAの人。JTAは客室乗務員の制服、オリジナルのままなのね。機材もJTA。機内プログラムもちょっと違う。でも何故か、コーラルウェイだけは置いていないな。
 6:35、Doorclose。すぐにPushbuckが始まる。ほぼ定刻のスタート。沖縄までの所要時間は離陸後2時間50分との事で若干遅れそうだ。
 6:46、Takeoff、RWy34R。はねだかーぶを廻ってゆくと房総半島の向こう側から太陽が昇ってくるのが見える。良い天気だけど惜しいことに視界が悪い。先週よりも千葉寄りを飛ぶ飛行機から眺める横浜の街は霞んで見える。
 真下に富津岬、視線を遠くに持ってゆくと三浦半島がどかんと構え、背景には富士山。霞んではいるけど何とか分かる。時折軽く揺れながらのフライト。西へと向かうと微かに真鶴半島が見え、そして芦ノ湖が見える。飛行機がガタガタガタと揺れる。「あいにく気流の悪いところを飛行しており少々揺れております」と流れる。
 伊豆半島に差し掛かった7:02、ようやくベルト着用サインが消灯する。富士山は霞みながらもなんとか見えており、その向こうには南アルプスの山々も視認出来る。不思議と真下の地上は確認しづらいけど、よくよく見ると海岸線が弧を描いている。海へと飛び出しているのは御前崎かな。ドリンクサービスが始まる。
 操縦席から飛行状況の案内が流れる。時計を見ると7:23。高度9,800m、対地速度560km/hとのこと。ジェット気流が280km/hであることも教えてくれる。沖縄到着は9:30となるそうな。最後に天候。気温15℃。う〜ん、やっぱり別世界。
 窓の外は雲が出てきた。地上の様子は分からない。分かったとしても恐らく洋上だろう。次第に眠くなってくる。
 30分程眠っていたようだ。目覚めると相変わらず雲海の上だったけど、ある一線から先、雲がなくなっているのことに気が付く。8:23のことだ。真下は海だろう。何がどうなっているのかは分かりかねる。8:33、ようやく島影に気かついた。山頂が白くなっているようにも思え、さて何処だろうと悩んでしまう。だいぶ時間は経っており、例えば屋久島なら、山頂は相当高い筈なので雪を被っていても不思議は無いのかもしれない。
 8:50、あと30分ほどでベルト着用サイン点灯の案内が流れた。まだ30分あるのか、なんて気分もする。先週乗った短距離路線だと、30分も水平飛行する路線は無かったし。8:55、空港らしきものが見える。その周辺を眺めると奄美大島らしいことに気が付く。ちょっとした後に、「ただいま右手に鹿児島県、奄美大島をご覧いただけます」の案内が流れる。奄美大島、上空から眺めると相当大きい。5分ぐらいは見えていたかも知れない。続いて徳之島。でこの先はからはまた雲が出て来る。
 9:14、雲が切れたところで与論島が見て取れた。もう沖縄本島はすぐだ。9:18、本島が見え出す。案内が流れる。ベルト着用サインが点灯したのは9:23の事。高度を落としているのが分かるが、困った事に耳の空気抜きが上手く行かない。体調が悪いときは気圧の変化に上手く対応できなくなるなんて話しは聞いたことあったけど本当だった。耳が痛くなってくる。
 雲に突っ込みしばらく揺れる。島が大きく見えてくる。島というより、大地だ。海が水色に輝いている。3時間近く掛けて南国に来たのは確からしい。海が迫ってくる、もう着陸だ。9:34、Touchdown、RWy18。9:37、Spotin、SP23。飛行機はこの後、10:15の宮古ゆきになるのだそうな。
 
 今日の乗り継ぎはここで数時間の空きがある。次は15:15。まだ5時間以上先だ。取りあえずモノレールの一日乗車券なんかを買ってしまい首里へ。前に来た時は見なかった首里城なんてのを眺めてゆく。
 琉球の舞
 写真:首里城では花まつり開催中 そのイベントで琉球舞踊が披露されてました。

 そのまま空港に戻っても詰まらないので牧志で降りて市場をぶらぶら。昼食もしてゆく。店で酒を飲んでいた地元の人に声を掛けられるけど何を話しているのかさっぱり分からない。「お金」「経済」「政治」なんて言葉だけは標準語だ。琉球弁には無い言葉なんかな。店の人、「困ったでしょ」とニュアンスを込めながら「返還前はハイサイおじさんみたいな人いっぱいいたのよね〜」と。どうやら化石みたいな人に声を掛けられたらしい。分からないなりに楽しかったかも。
 空港に早い目に戻ってラウンジで恥辱の続き。先週の但馬→伊丹→羽田をやっつけ、今日の羽田→那覇も書いてしまう。ラウンジ、結構混雑。だんだん居心地が悪くなる、羽田行き出発の案内が流れて多少居なくなり、千歳行き搭乗開始の案内でまた数人が出てゆく。さて動くか。