23番搭乗口に着くとちょうど搭乗開始になるところだった。張り紙が出ており「但馬空港雪のため、着陸出来ない場合は大阪伊丹空港に引き返す場合がございます」との事。まぁ戻ったら戻ったでも良いや。飛行機まではバスでの案内。バスに乗り込んだ乗客は自分も含めてわずか8人。この状態でバスは動き始める。
連れて行かれた先に居たのはJAC塗装のJA8594。身をかがめて飛行機に乗り込み指定された座席に座る。隣はこないだろうから荷物をB席に置いてしまう。案の定、問題なかった。コートは着たまま。暖房が効いていないし、着ないとかなり寒い。
8:25、Doorclose。照明が一瞬暗くなりプロペラが廻り始める。もう一度暗くなり左のプロペラも。8:29、Taixing。滑走路端で待ち時間。この時間に着陸機あるかなぁと思ったら後ろから来てRWy32Lへと向かうMD-90とB747-400をやり過ごしたのちに滑走路に進入。8:37、Takeoff、RWy32R。上空へ上がる過程で少し揺れる。天気も悪いし仕方ない。どこをどう飛んだのか判別つかないけど競馬場らしきものが見えてくる。阪神競馬場かな？視線を上へと延ばしてゆくと暗い雲の海の上に青空が広がっている。まぁまぁ良いフライトになるようだ。8:42、ベルト着用サインが消灯する。但馬空港到着は定刻の9:05となる旨、案内が入った。
アテンダントさんがキャンディーと絵葉書の入ったかごを持って巡回する。最後尾まで巡回し戻る途中に乗客に捕まる。何やら話しかけられてる間に操縦席からアテンダントさんの呼び出しベルが鳴ってベルト着用サイン点灯。8:48。お客さん、なおも話し続ける。ベルト着用サイン点灯の案内が入らないのに業を煮やしたのか再び呼び出しベルが鳴る。アテンダントさんが戻ると案内が流れる。但馬空港の天候は曇りで気温は3℃だそうな。気が付くと暖房が良く効くようになっていてコートを着ているとちょっと汗ばむ。
8:53、飛行機が揺れ始める。揺れると言うより揺れぶられると言う感じ。常に揺れ続ける。8:54、雲の切れ間が現れてその下に谷地が見えた。地上は真っ白。なおも飛行機は揺れ続ける。再び雲。揺れが続く。揺れる揺れる。正直キツイなと思う。隣の座席に置いてあるカバン、荷物を縛るベルトを少しきつくしておく。自分のシートベルトもきつめにした。暖房が効いて暑くなってきたのでコートを脱ぎたいのだけどその余裕は無さそうだ。再び揺れ。座席の肘掛をしっかりと握る。窓の外にうっすらと地上が見える。外は吹雪だ。飛行機は揺れながらも吹雪に向かって突進する。晴れ間が広がった。地上の雪が光り輝いて眩しい。それでも風は収まらず、飛行機は揺れ続ける。そして暗転。機内が薄暗くなり再び飛行機は吹雪に打たれる。もう高度を落としているから地上は見えたままだ。円山川が見えてきた。もう但馬空港だ。山の木々が迫る。飛行機は揺さぶられ続ける。山々が迫ってきた次の瞬間、滑走路が現れる。9:05、Touchdown RWy01。9:06、Spotin。
大揺れしたけど降りてみたら殆ど定時。スポットへと入るために右へと曲がるとさっき降りてきた滑走路の向こうは吹雪に隠されて見えなくなっている。よくもこんな中で降りてきたものだ。しかも定時で。
ちなみにこの日は無事飛んだけど、その後は悪天候が続いているだけあって、こんな調子です。
1月4日 JN2323 大阪伊丹 コウノトリ但馬 17:00 コウノトリ但馬空港 悪天候のため、大阪伊丹空港に引き返しました。大阪伊丹空港には、18:19到着済です。
1月7日 JN2321 08:25 欠航 コウノトリ但馬空港 視界不良のため
1月7日 JN2323 大阪伊丹 コウノトリ但馬 17:00 コウノトリ但馬空港 悪天候のため、大阪伊丹空港に引き返しました。大阪伊丹空港には、18:13到着済です。
