【今日の買い物】道の駅 オーロラタウン93りくべつ 記念きっぷ \160 道の駅 オーロラタウン93りくべつ発行

 ちほく線の陸別駅の切符ではなく、道の駅が発行したという記念きっぷ。サイズはJR北海道ではよく見かける観光記念入場券と同じ。価格も同じか。ちなみに陸別駅は日曜日休業なので窓口開いていません。
 雨が降り出す。結構な降り。その中を快速列車がやってくる。今度も1両編成。座席は一通り埋まっている。多少降車客もいたけど同じぐらいの乗車客もいて、前のほうのロングシートに納まる。列車は雨の中を寂しい大地へ飛び出してゆく。
 昨日は普通列車だったから律儀に小駅にも停まっていったけど今度は快速。小さな駅には停まらない。駅はあまりに小さすぎて通過しても気付かないぐらいでずいぶん長いこと走っているなぁと思っているとようやく速度を落として古びた駅に到着。もう一度走り出し、また長いこと走って上利別に着く。ここで下車する。来るときに古びた駅舎が気になっていたところだ。折り返しの列車まで30分と言うのも良い。
 列車を降りると雨に濡れる。慌てて向かいのホーム、駅舎側の屋根に駆け込み、快速の発車を見送る。辺りを見渡す。気の裏に製材所。古びた待合室に荷物を置いて駅の外に出てみた。駅前にはささやかなガソリンスタンド。煙突が北海道を物語るようなどこかの会社の事務所、ちょっと離れて〒のマークなんかが並んでいる。人の動きはまるで無い。振り返るとホーロー看板を掲げた駅舎。青地に白字の「上利別駅」の文字が郷愁をさそう。夜、小さなライトに照らされた上利別駅の文字を眺めるのも良かったかもしれない。
 上利別からは北見行きに乗る。この列車も混んでいて席には有り付けない。やっぱり廃止になるから乗りに来た人が多い様子。今度は普通列車だけど、昼間の普通列車は小駅を通過する。席に座れないので前方に陣取って流れてゆく景色を眺める。駅と呼ぶにはあまりにささやかなホームが流れてゆく。
 陸別で多少降車があって席にありつける。座ると急に眠くなる。川上と小利別。分水嶺に掛けての区間を完全に眠り飛ばしてしまった。北見側の拠点となる置戸で下車。ここから先は多少列車が増える。
  置戸。町の施設を併設しているようで、立派な駅舎だ。でもその中に人気がない。大きな薄暗い待合室にでんと構えた大画面テレビ、誰も見る人の居ないNHKのど自慢を映している。
 お昼時なので昼食。駅前にあるコープを覗いてみる。旅先でスーパーマーケットに入って地元ならではの食材を眺めるのも結構楽しい。入口に玉ねぎが山のようになって売っている様子に北見らしさを感じる。惣菜コーナーにあった「ホッケの飯寿司」と言うものをお買い上げ。紋別産だそうな。秋田のハタハタ寿司や琵琶湖の鮒寿司は有名だけど、ホッケも飯寿司になるんですね。取り立てて美味しいというわけでもないけど腹だけしっかり膨れた。
 雨が降り続いている。15時半の便、空きがないかなぁとチェック入れてみる。朝見た時は×だった表示が○に変わっている。キャンセルが出たのかぁ。今度乗る列車、13時の北見行きだけど女満別15時半の便は間に合うかなぁ。とりあえず北見に出てみて、ダメならダメでもう少し乗り降り、間に合うなら空港へという事に決めた。
 今度の列車は置戸始発。さっきの直通便と違って空いている。少しずつお客さんを集めて席が埋まってゆく。途中、珍しく3両編成の列車とすれ違う。たしか訓子府。イベント列車っぽいなぁと思ってみてたけど、「寿」と言うヘッドマークが着いていたそうな。後でこんな記事が出てました。
 どうやらこれだった様子。

 ふるさと銀河線に「寿列車」 北海道のカップルが挙式 朝日新聞 - 2005年10月23日
 http://www.asahi.com/life/update/1024/003.html
 北海道東部を南北に走るふるさと銀河線で23日、臨時列車「寿GINGA」が編成され、網走市市田和司さん(28)と下村亜希さん(27)が結婚式を挙げた。
 ともに郵便局員だが別々の局に勤めており、来春廃止される同線の存続運動を通じて愛を深めた。存続を願う切手や絵はがきセットを市田さんが発案したことから、同線で挙式をすることになった。
 沿線140キロの途中の訓子府(くんねっぷ)駅で挙式し、中間地点の陸別町に婚姻届を出して披露宴。帰りは車内で2次会。鉄道は廃止されるが「線路のように愛がどこまでも長く続くように」と誓った。

 訓子府を出ると北見の近郊区間の様相を呈してくる。乗ってくる人と降りる人が錯綜。右手に車両基地が流れるともう間もなく北見駅
 北見の駅には出発体勢を整えたDD51牽引の貨物列車と普通列車が待機。久方ぶりに汽車の駅を眺めた気分に浸りたいけど空港へゆくバスの時間が気になる。後ろ髪を引かれる思いで改札へ。バスは駅隣接の東急百貨店から出発。飛行機の時刻の1時間40分前出発とかだと辛いなぁと思ったのだけど実際には飛行機の時刻の1時間20分前、14時10分発だった。ちょっとした余裕。
 バスは20人程度の客を乗せて出発する。前回、女満別に来た昨年12月の時は網走からバスを使い20時半の最終便に乗ったけど、この時のバスはガラアキだった。飛行機はそこそこ乗っていたように思う。
 http://d.hatena.ne.jp/podaka/20041212
 それに比べると今日の飛行機はやっぱり混んでいるみたい。バスは広い国道を走ってゆく。右側には石北線の高架。非電化なのに高架というのは何時見ても違和感ありあり。気が付くと寝てしまい、目覚めると見覚えのある女満別空港
 チェックイン。空席は残り2とかで、2人は前便振替に成功。もう1席はキャンセル待ちに掛ける。JALなら種別Aにしてもらえるのでまぁ大丈夫だろう。出てきたのは種別Aの4番。係員の説明によるとこの便のキャンセル待ちは3番からで3番の人はクラスJのキャンセル待ちだとか。従って普通席のキャンセル待ち1番目なのだそうな。間違いなく大丈夫だろう。お土産を買い、展望デッキに出て飛行機を眺めた後、カウンターへ。案の定、呼び出しを受ける。実際にキャンセル待ち取れたのは種別Aが二人と種別Bが一人。合計3人。こうして見ると種別Aじゃないと中々厳しいらしい>キャンセル待ち。