JN3563 JA8766 FUK→TKS

 先ほどのYS-11がそのまま徳島に向かう。福岡でしか見られないYS-11の方向転換を眺めたのちに登場待合室に向かう。今日の徳島行きは満席だそうな。以前はYS-11で2往復だったのが今は1往復だから当然と言えば当然か。搭乗開始は15:55ごろ。先ほどと同じアテンダントさんに迎えられる。今度の座席は後方窓側。めい一杯座席が埋まるとちょっと窮屈かなと思う。荷物足元だし。16:05、Doorclose。タラップを動かす油圧ポンプの音はやっぱり後方で聞いたほうが大きく聞こえる。プロペラが一つ一つ廻りだす。16:08、Taixing。離陸機と着陸機を一機ずつ待った後に順番が廻ってきて滑走路へ歩み出る。一際ターボプロップサウンドが高くなり16:14、Takeoff、RWy34。YS-11での福岡RWy34離陸は初めての経験。福岡市街から博多湾に出た後に旋回、南東へ進む。津屋崎らしい岬を眺めて再び九州の内陸へ入ってゆく。上昇中雲を突っ切りその時だけは揺れる。概ね九州道沿いに飛んでいるようだ。1年半ほど前に出かけた出張先が目視できる。ここに出かけた帰りに試しにYS-11に乗ったのが最初だった。それ以来はまってしまい何故かこんな事をやっている。
 遠賀川を眺めた後、16:29、ベルト着用サイン消灯となる。まもなく洋上へ出て先ほども眺めた新北九州空港を過ぎる。同じ空路を戻っているのだ。徳島到着は17時半と案内が流れる。キャンディーのサービスが始まる。次いで絵葉書。先ほどと同じアテンダントさんから貰うのはちょい気恥ずかしいけど向こうはこう言う人種には慣れているんだろう。「重複してましたら別の種類をお持ちしますのでお申し付けください」だって。この方、長時間フライトに気を使ってくれているのか絵葉書を配り終えた後に「温かいお飲み物をお持ちしましょうか」とも言ってくれる。特別扱いは好ましくないので丁重にお断りしたけど、心遣いは嬉しかったりする。16:44、徳山上空通過。16:50、岩国上空通過。ここまでは本当に高知→福岡の巻き戻しみたいなフライト。この後に先ほどのルートからは分かれて瀬戸内海上空を進むようになる。霞んで定かじゃないけど島々を結ぶ橋はしまなみ海道かなぁ。
 17:02、まもなくベルト着用サインが点灯する旨、案内が入った。到着予定時刻はまだ先だけど高度を落とすと揺れるのかもしれない。実際の点灯は17:10。高度が落ちてきたのか雲に突っ込む。多少揺れるが先ほど福岡の着陸を思えばなんでもない。雲を抜けると四国の大地が見えてくる。高松空港が大きく見えた。隣接する公園に展示されているANKYS-11の姿も小さいけど確認出来た。その先は穏やかな丘が続く香川と徳島の県境。丘が波打つその先には瀬戸内海が見える。機体が左旋回を始める。眼下に徳島平野が、吉野川が見えてくる。水を張った田んぼが夕陽を浴びて輝いている。間もなく着陸の案内が入る。線路が見えるなと思うと池谷駅。キハ40が2本停まっている様子が分かる。どうやらこのまま陸側から着陸する様子。17:26、Touchdown RWy11。ターミナルを行き過ぎた後誘導路を引き返す。Spotinは17:30。定時だ。
 高知で預けた三脚を受け取る。クッション材でグルグルに巻かれている。過剰包装な気もしなくは無い。無論クレームの可能性もあるわけだから自己防衛するのは良く分かる。取り敢えず展望デッキ。明日に備えて整備と点検を受けているJA8766を撮影。整備と点検が終わるとタラップが上がりドアが閉められた。電源車が離れると明かりも消える。明日の8時25分の出発まで12時間以上のロングステイだ。
 一度ホテルにチェックイン。荷物を置いて……ってところだけど三脚とカメラを持ってだからあんまり荷物が減っていない。メシだけ済ませた後に再び空港の展望デッキへ。いろいろな角度から試すは、カメラをとっかえひっかえするはで時間が足りない。スカイマークB767がゆき入れ替わりにJALA300-600Rがやって来て空港の営業もお仕舞いの時間。見回りが来ないからもう少し撮れるかなとも思ったけどさすがに自粛。ターミナルを出ると20:20過ぎ。ターミナルの閉鎖は20時半らしい。
 ホテルに戻る。PCも置いてきたし、テレビを見ても詰まらないし、済ますこと済ましたら酒を飲んでさっさと寝ることにする。