JN3584 JA8766 KCZ→FUK

 Webチェックインを取り消して再度搭乗手続きをするためにカウンターに行く。残念だけど仕方ない。幸い決済に使ったカードは持っているので搭乗には差し支えは無い。カウンタの係員に事情を話して手続きをしてもらう。ついでに福岡からの便も手続きをしてもらう。高知→福岡→徳島。バカ丸出しの乗り継ぎだけど、係員、こういう種類の人間に慣れているのかプロはあくまでも蔑みを表情には出さないのか落ち着き払ったもの。予約一覧をチェックしたのか、羽田-伊丹の方はどうされますか?と聞かれる。「乗れなかったんですよね、あはは」と答えると払い戻してくれると言う。おや、出発後のキャンセルはキャンセル料100%じゃなかったのか。取消手数料\4,000と払戻手数料\420を差し引いた金額が戻ってくるとか。元が\9,400のチケットだから帰ってくるのは\4,980だけど、全額フイになったと思っていただけに嬉しい。「乗れなくなった後でも出発前にご連絡頂ければ」と言われたので「目を覚ましたら伊丹着いてる時間だったんですよ」なんて答えて二人で笑う。福岡からの便が到着したと言う案内が入ったけど取り敢えず気にしない。三脚を預ける。徳島で受け取ることにする。
 折角なので展望デッキに出てみた。とはいえ高知の展望デッキは撮影しにくいんだよね。今日の駐機位置はさらに撮り難い。1枚撮って退散。さっさと搭乗待合室へ。
 搭乗口の前には20数人の乗客。搭乗開始は13:55ごろとなる。歩いて機体へ。今日は久しぶりにプロペラ横の3番席を取ってみた。全員が乗り終わる。席は半分以上空いている。隣はもちろん、反対側の並びも客の姿は無い。14:05、Doorclose。福岡までは1時間15分とのこと。プロペラが右左と廻り始める。壁伝いにターボプロップサウンド。座席を通して全身に震えが伝わる。14:08、Taixing。フェンス越しに見物客が手を振っている。すぐ横の公園、遊具の上からなら脚立無しでも写真が撮れそうだな。14:11、Takeoff RWy14。土佐湾に出た後に右へと旋回。次第に浦戸湾とその奥の高知市街を望むようになる。再度、右旋回。機首を北へと向けて高知市街の上空をさらに高度を上げて行く。高度が上がると地上が霞んできた。機体は四国山地に差し掛かっている。14:24、ベルト着用サイン消灯。まずはキャンディーのサービス。ついで絵葉書が配られる。YS-11、Saab340B、Q400などJACの絵葉書6点セットが束になったもの。一時期配布を止めていたようだけど今度はクリアランスセールかもしれない。何れ在庫限りでJASグループの文字は消えるのだろう。
 市街地に差し掛かった。14:28、松山上空だ。機体は瀬戸内へと歩みを進める。少し揺れる。たいした事は無い。瀬戸内海を横断して岩国が見えた14:37、今度はルートマップの配布。
 徳山を眺めて瀬戸内の海を進む。何度か徳島から乗ったルートの焼き直しだ。14:50、洋上に建設中の新北九州空港を眺める。何度か上空から見ているけど工事が進んでいるのか良く分からない。 まもなく九州上陸。14:54、ベルト着用サインが点灯する。玄界灘へと機体は進み、どうやらRWy16、定時より早く着きそうだなと思う。ふと窓の下を見る。平野が見える。福岡市街では無い。平野だ。まだ高度もある。そのうち山地へと入ってゆく。これはRWy16では無い。RWy32を使うべく南側へと廻り込んでいる。軽いゆれを感じる。何処まで飛ぶのだろう。15:11、眼下には川が流れる。ほとりに大きな工場と駅。久留米だ。間違いない。西鉄の駅も確認出来た。機体はようやく左旋回を始める。とたんに大揺れ。落下したような感触。今まで経験した中では一番大きな落下だ。空かさずアテンダントさんの「揺れておりますが安全な飛行には差し支えありません」のアナウンス。なおも揺れる。間もなく着陸の案内が入る。福岡の天候は晴、気温は27℃との事。西鉄二日市の駅が見える。
 15:19、Touch down。RWy34。綺麗な着地だ。Spot in 15:22。SP14。最後はえらい遠回りしたようにも思うけど、定時よりは早かった。