【今日の駅弁】鎌倉羽衣寿し \520 大船軒

 売店のおばちゃんに「量少ないよ」と言われる。単なる良心なのか、それとも商売なのかよく分からん。朝食だし、別に構わないんだけど。
 駅弁
 古代米の巻き寿司だって。確かに量は少ない。でもまぁまぁ美味しい。
 横須賀線に乗る。ビールを飲んでいるととろんとして来る。陽光の降り注ぐ多摩川を渡る。電車は東京都心を通り抜け千葉へと向かう。このまま成田空港まで行ってしまおうかなんて気分にもなる。成田の航空博物館を見るのも悪くない。でも空港駅で警備員に捕まるのも鬱だ。最初の予定通り成田で下車。大船から2時間が経っている。
 成田からは113系。久方ぶりに見たスカ色だ。クハ111-164だって。えらい若番。窓が2段とも上に収納されるタイプ。密かに全開窓と呼んでいるヤツ。久々に見た。電車は成田線を東に向かう。沿線の田んぼはすっかり田起こしが終わっている。間もなく水が満ち、田植えが始まるのかもしれない。再びとろんとして来る。佐原を過ぎてから記憶が無い。眼を覚ますと松岸。前に乗った時も眠ってしまった記憶がある。なんだかな。冴えない頭を抱えながら銚子着。もうお昼だ。
 お昼だし銚子の町でメシでもと思っていたけど、銚子電鉄の電車がすぐに出るので乗り換え。先週乗った日立電鉄と同じく元営団銀座線のクルマが入っていた筈だけど待っているのはシル、ヘッダーの着いた旧型車。デハ701だって。床は木製だ。車掌から1日乗車券を買っていると動き出す。釣りかけの音。う〜ん、素敵だ。電車は薄日の差す銚子の街を進み、何時の間にか畑の中へ迷い込んだ。どこまでもキャベツ畑。
 終点の一つ手前、犬吠で降りる。折り返して来る列車を撮影したのち近くの食堂でメシを食う。駐車場が一杯になっている。中は1階が回転寿司、2階が定食系だって。結局2階で寿司と刺身のセットを食べる。どんなものかと思ったけどネタは新鮮で大きく、刺身も素晴らしく美味しい。\2,100、まぁ観光地価格なんだろうけど納得はした。
 寿司
 写真:昼食に頂いたお寿司
 駅に戻る。1日乗車券の特典で名物の濡れ煎餅を貰う。駅で食べて見たけど思った以上に美味しい。明日は実家に顔を出す積もりだしお土産にしておこう。上手い事釣られた気もするけど、まぁいいや。
 濡れせんべい
 写真:特典で頂いた濡れ煎餅
 今度は仲ノ町まで戻る。仲ノ町では駅の入場券を購入すると車庫を見学出来る。せっかくなので留置されているデキ3やら予備車やらを眺める。車庫内の輪軸やらモータやらが雑然と並んだ雰囲気が微笑ましい。町工場のようだ。
 デキ3
 写真:見学させていただいた車庫にて 電気機関車 デキ3
 歩いて観音。たい焼きに手を出した後に電車。今度は元営団車。さすがに釣りかけ車より静かで乗り心地も良い。君ヶ浜で下車。キャベツ畑の中を歩いて海鹿島。また折り返してきた営団車に乗って西海鹿島。またまた歩いて笠上黒生。放置された廃車体に涙した後に釣りかけ車に三度乗車。銚子へと戻る。
 銚子から総武線の電車で帰る。歩いた疲れが出たのか居眠り。成東で特急とすれ違ったのを何と無く覚えているけど目が覚めたのは乗客の増えた佐倉だった。千葉で快速に乗り継ぎ。久里浜ゆきの最後尾ボックスシートに収まるとそのまま横浜までと思いたくもなるけど錦糸町で下車。新宿へと向かう。