5列車

5列車あさかぜ 

 昨日は隣の音が五月蝿くて寝つけなかった。騒音値としては大した事ないのだろうけど、ベースの重低音が寝つこうとする時にはキツイ。
 翌朝5時半に一度目を覚ます。出かけようかと思ったけど、今日は見合わせ。普段の時間に会社へ。

 すっかり終わった気になっていた仕事、1つ残っている事を今更ながら思い出した。しゃーない、やっつけるかと取りかかる。ちょっと難点があったけど悩んで見るとそれなりに解決策は出てくる。

 今日は夕方、横浜に出てみた。到着したのが18:28ごろ。ちょうど3列車、はやぶさ・さくらが到着している。会社をどんなに頑張って出ても3列車には間に合わない。ホーム先端を中心に人の輪が出来ている。相当な人出。車内も何時に無く混んでいる。さくらは鳥栖ゆきになっているようで、行先表示、紙を張って対応していた。

 金券屋に行く。いつも行く店が閉まっている。他の店を探したけど図書券は売切れだ。やれやれ、機能の新宿で一緒に買っておけば良かった。仕方なく有燐堂へ。探し物。見当たらない。良く見てみるとまだ発売日前らしい。仕方ないので予約だけする。
「予約はこちらでいいですか」
「書名と著者をお願いします」
「明日発売の貨物の時刻表を」
「お電話番号とお名前よろしいでしょうか」
 簡単に通じてしまった。そんなにメジャーなのか。

 再びホームに戻る。6番ホームの先端には人だかり。7番線にも人だかり。駅員も多数出動、ホーム先端っでは黄色い線に沿ってロープが張られている始末。そのうち上りの到着列車は8番線発着となる。駅も相当気を使っている様子。だんだん人は増え、ぱっと見た感じ200〜300人は居る様にも見える。多すぎてさっぱり見当が付かない。駅員の「黄色い線の内側で!」と言う叫び声、ボルテージが上がる。
 5列車が入って来た。ホームの中ほどで流し撮り1枚。停まったところでもう一枚、撮影者と絡めて1枚。ふとみると後に駅員。少しよけると「どうぞお撮りください、最後ですから」と言ってくれた。その姿が何故か悲しげに見えて、なんかシャッターを押す気が失せてしまう。
 機関車のタイフォンが響く。列車ががくんと動く。どこからかありがとうと言う叫び声。ゆっくりと、でも確実に速度を上げてゆく。青い影と白いテールマークが遠ざかって行く。それを見送る駅員、感傷を押し払うかのように8番線へと進入する列車のホーム監視へと向かう。