禁断の震災臨時便に乗る。禁断、とは言え新幹線も開通し、支援から復興へと風向きが変わり始めた今、遊びで臨時便に乗ること自体はさほど責められる事ではあるまい、と言い訳をしてみたりする。
搭乗開始になったは15:07のこと。羽田からの便は既出の通り、14時過ぎには着陸していたから機内整備のための遅れ、ではないしセキュリティチェックに時間を要していたことは確かだけど、それも遅れの理由ではないらしい。機内に落ち着くころアナウンスが入る。
「本日は羽田周辺が混雑しており、当機の出発許可が遅れておりました。お急ぎのところお詫び申し上げます」
そんな事があるんだなぁ、と素直に思う。乗客自体は、まぁ混んではいるけど隣りは空席。他にも若干の空席があるようだ。搭乗率80〜90%って見立てだけど、どうなんだろ。Uターンラッシュのピークであることを考えれば搭乗率としては低いとも言え、新幹線が開通してしまうとやっぱり不要路線、になるんだろうなぁ。
割り当てられた席は9H。非常口座席だ。窓側を探したけどここしか無かった。正直、急がないときは後方窓側が好みである。概ね空いててまったり出来るし。でも、この席、足元が広くて良いわ。窓が無いかもと思ったけど非常扉から若干後ろに下がっているのできちんと外も見える。向かい側はジャンプシートであり、離着陸時のアテンダントさんの座席だけど、距離があるし、こちらから話しかけるのも変なので黙っておく。
15:19 Door close
15:20 Push buck
気がついたら後ろに下がり始めている。展望デッキが見える。また見送り客が鈴なり。
15:25 taixing 阿賀野川の河口の方に向かう。前2機と同じRWy28を使う模様。滑走路の手前で待機。着陸機があるようだ。やってきたのは大韓航空。そのあとに滑走路に出る。少し間をおいてフルスロットル。15:29 take off。一旦海の上に出た後、左旋回、新潟市街地の上空へと出る。真下に越後平野が広がる。新潟市内は雪が少なめ。ちょっと離れると真っ白に染まっているのが手に取るように分かる。右手に信濃川が離れてゆく。大子を経由して羽田に向かう模様。窓の下には越後平野に変わり越後山地が広がり始める。
15:35 ベルトサインが消灯する。気がつくと遠くに富士山のシルエットが見える。15:40のことだ。まだ福島の山の中であり、直線距離で300kmは離れているはずだ。地上から富士山が見える北側の最遠地は福島らしいから、空の上で見えても不思議はないのだけど。ここで飛行状況の案内が入った。高度6,500m、対地速度760km/h。羽田到着予定は定刻より10分遅れて16:20を予定しているとの事。
相変わらず大地は白く染まり、遠くには富士山が見える。15:44、地上にテストコースが見える、どこだろうと考えても分からなかったけど、後で思い当たった。BSの那須だ。もう栃木だったか。15:51、下に山が見える。筑波山だ。筑波山自体は真っ白だけど平野部はさすがに雪が無い。でも右手遠くにはまだ雪が残る。茨城は雪が無く、栃木は雪が残る、か。次第に利根川が見えるようになる。
15:57 我孫子の辺りらしい。遠くに東京湾が見えてきた。相変わらず視界は良好。
15:59 シートベルト着用サインが点灯する。東京湾がいよいよ大きくなる。多摩川らしい流れも見えて羽田の位置も確認できる。羽田に向けて飛んでゆく機影が1機、また1機。もう1機見えた。羽田付近混雑、か。機体はいったん千葉付近から房総半島の内陸を旋回する。
16:06 幕張が見える。いよいよ着陸態勢に入ったようだ。
16:10 gear down 右手にはTDR。ちょっと揺れる。
16:14 touch down RWy22。RWy22は久しぶりだ。速度を落としてtaixing。北方面からの到着だから北ウイングにでも着くかと単純に思ってみたけどゴトゴトゴトゴト遠くへ向かう。おいどこまで行くんだと思う。左に曲がり、右手に格納庫が見えたからまさかバス連絡？なんて思っても見たけど再び左旋回。
16:21 spot in SP2 この後は17:00の広島ゆきになるそうな。そりゃその後の行き先で到着スポットが決まるんだものなぁ。
飛行機を降りる。到着口に出た後、一度出発階へゆき、マイレージカードのICカード化を申請。次いでJALUXへ。一度姿を消していたJASティータイムセット、復活している。さすがに今日は買わない。でももう一つ持っててもいいかなぁ。京急で品川へ。横浜へ真っ直ぐ帰った方がいいのだろうけど、まだ時間は早いし。品川の連絡口、パスネット+青春18きっぷでどうやって通るのだろうと改札に相談したら出場処理をして通してくれる。
せっかく18きっぷを持っていることだし、前回同様、いままで行った事のない店に寄ってみようかとも思うが、明日も朝早いし、さっさと済ませることだけ済まして帰ろうと方針転換。
