迎光と富士山と寝正月

富士山

 東横線の電車の中で日付が変わったらしい。居眠りしていたので気がついたら変わってた。なんとも冴えない新年の迎え方だ。渋谷から井の頭線。明大前でやって来たのは高尾山口ゆきだった。もう終夜運転モードに突入か。桜上水では既に三脚を立てているが一人。自分も早いほうだけど上には上がいる。千歳烏山で下車。上りのホームに動く。いまから3時間強の勝負、となる。幸い雪や雨にはなっていない。空は晴れたようで月が見える。と言うことは朝は冷え込むのか。
 昨年の迎光は東京都交通局の10-010Fが充当されるとかでえらい人手だった。千歳烏山も10人ぐらいはいたはずだ。それが今日はまだ一人。今までが異常だったのか、今年が異常なのか良くは分からないけど、正直、日本酒でも飲んで寝てしまった方が幸せだったかもなぁ。1本目が行く。足元から着実に冷えてゆく。2本目。ヘッドマークが無い。ただの急行高尾山口ゆきじゃん。8020系だけど。3本目にはヘッドマークが着いていた。なぜ2本目だけ無かったのだろう。折り返しの快速迎光本八幡ゆきを押さえて切り上げる。もう本来の始発も動いている時間だ。
 下北沢から小田急の急行。すぐに眠くなる。「この先停電のためしばらく停車します」なんて言っていたのは夢の中か現実か。気がついたら秦野だった。
 実家に戻る。さっそくお節とお屠蘇。窓の外からは富士山が綺麗に見える。青空と白い富士。箱根駅伝の中継で見る富士山と一緒だ。当たり前の事だけど、暗い雪雲に閉ざされた田舎では妙に眩しく見えたものだった。
 気が張っていたせいか眠くは無いのだけど寝る。布団に入ってしまうともう記憶が無い。目を覚ますと夕方だ。またメシと酒。でも実家に居るのは今日で最後にする。今晩のながらで出かける。例によって洋光台に寄る。三脚は置いてゆく。はてなを少し書く。だんだん時間が無くなる。1/1の分を半端なところまで書いたところでタイムオーバー。
 品川まで出る。大船や横浜で乗っても良いのだけど折角だから始発から乗る。189系の10連。ムーンライトながら91号。個人的には定期ながらよりも好きな列車だ。大垣まで全席指定で落ち着けること、トイレの数は多い事。翌朝の接続が良い事。デッキ付で寒くないこと。揚げてゆくとキリが無い。
 発車前から車掌が検札に来る。これはありがたい。東北新幹線の接続を待つため少々遅れるという。23:58、3分遅れで出発.