あおなみ線初乗り

 次に乗るのはあおなみ線名古屋臨海高速鉄道という名称もあるらしいけど。地下鉄と同じ日に開業した路線で、第三セクターらしく、地下鉄の路線図にも地下鉄と同様に扱われている。でも運賃は当然のことながら別。駅はJR名古屋の在来線と新幹線に挟まれた隅っこの方で、乗り場を探すのにちょいと迷う。ホームの場所は分かっているのでこっちだろうと適当に見当をつけると案の定、乗り場がある。
こちらもさっきのカードが使える。駅の中は当然出来たてできれいなまま。白く輝いているようにも見える。12:15の金城埠頭ゆきに乗る。電車は4両。座席が一通り埋まり、立客もそれなりにいるぐらいの乗車。最近のデフォルトなのかホームドアも標準でついている。
 列車は関西線ぞいに走る。その隣りは近鉄線。こちらに駅があるとあちらに駅が無く、あちらに駅が現れてもこちらには駅が無いというちぐはぐな状況が少し続いて分かれていった。この路線は元々貨物線、線路が分かれると貨物駅が広がる。結構広大な貨物駅で、こちらの三駅分に相当する。構内に電気機関車が見える。元々非電化だったはずで貨物も電化の恩恵にあずかったようだ。貨物駅が過ぎると列車は高架線を走るようになった。元々は非電化単線のひょろりとした貨物線だったはず。相当手を加えたらしい。辺りはくたびれた団地や細切れな一軒屋が立ち並ぶお世辞にも住んでみたいと思えない光景だけど、電車が走るようになれば多少は再開発も進むのか、それともクルマ社会だからあんまり関係ないのか。良くは分からない。
 お世辞にもきれいとはいえない海が広がる。名古屋港らしい。反対側は雑然とした工場だ。ウォーターフロント、とパンフレットには書いてあるけどなんだかなぁ。とは言え、展示会場があったり、ショッピングセンターがあるらしく、乗客の目的地となっているらしい。たくさんの客が終点まで乗りとおし、戻りの列車に乗る客も大勢待っている。