努めて早く起き出した。今日はまた出張。日帰りで福岡まで行く。
 当然羽田空港から飛行機なのだが、搭乗便の出発は7:20。現在2時間前。京急沿線在住と言うのは飛行機にのるには恵まれた環境ではあるが、それでも朝の飛行機は少々辛い。
 昨日の冷え込みが残っていて非常に寒い朝。コートを着てゆきたいが昼間は間違いなく荷物になる。悩んだ末にコートを着ての出発。

 南太田から13運用1625編成。横浜で今日はリムジンバスに乗り換える。

 横浜から30分弱。遅れに遅れている恥辱の回復運転に努める。6:30過ぎに羽田へ到着。

 福岡行きの出発まで多少余裕を持っての到着。ひとまずラウンジに。南ウィングのラウンジは久しぶりだ。何時もは大阪や名古屋と言った、北ウィング出発便にしか乗っていない。導線が少々異なり、若干戸惑う。

 パンで朝食を済ませるともう7時が近づく。そろそろ搭乗開始の時刻。早々に席を立つ事になる。

JL305 JA772J B777-200 HND→FUK


 搭乗口に向かう。待っているのはB777-200。

 既に全てのお客様、の搭乗が始まっている。さっさと中に進んでしまう。今日はクラスJを予約している。予約した時点では指定できる座席がなく、結局、今朝、電車の中で確保てきたのは非常口座席の通路側。あまり意識していなかったがお見合い席であった。とにかく座ってしまう。まもなく担当の乗務員さんがやってきて非常時のお手伝いに関する説明を二言三言。
 7:15、Doorclose。クラスJは混んでいるが、普通席には相当余裕があるようだ。福岡までの飛行時間は1時間半と告げられる。7:18にPushubuck、7:23、Taixing。誘導路を南側へと向かうようだ。
 滞りなく羽田の一番南側、海の上を続く誘導路を進むと滑走路端へ。7:33、Takeoff RWY05。東京湾をぐるりと回った後、地上を映すモニタに多摩川が現れる。飛行機はさらに情操をしつつ7:42、ベルト着用サイン消灯。福岡空港到着9:25と告げられる。間髪入れず「皆様の左手に富士山をご覧いただけます」との案内。
 ひとまずパソコンを取り出して遅れている京王線恥辱に取り組む。3月末の北海道往復さえするっと最後まで持っていきたいと、福岡に向かう飛行機の中での格闘が始まる。

 先頭のファーストクラス、カーテンが閉じられて機内サービスが始まる。こちらもワゴンが廻って来る。

 コーヒーを頂く。パソコンを拡げながらなのでちびちびと。半分も飲み終わらないうちにワゴンが戻ってきて、お代わりを勧められる。寝ている人が多いのか、後方座席が余程空いているのか。
 8:23、機長さんから飛行状況の案内。最初に「早朝より定刻の出発にご協力いただきまして、感謝いたします」とお礼があった後に「おかげさまで福岡空港到着は定刻よりも早い9:05を見込んでおります」とのこと。福岡の天候は晴れで気温は11度だそうだ。10分後に降下を開始するのと事。
 再び飲み物のお代わりを勧められたので今度は頂戴する。耳元はNHKラジオ。大阪の渋滞情報を聞きつつ、飛行機は更に西へ。

 窓側席の人が席を立った時を見計らってちょっと外の景色を見てみる。中国地方のどこかが見えているのだろうか。
 8:35、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が流れる。先程の目の前に座っていた乗務員に「お仕事中恐れ入りますが」と早めにPCを仕舞うよう促される。確かにベルト着用サインが点いてから、ハットラックの中にPCを仕舞って、ってのは少々見苦しい。あと5分程ありそうだけど、早い目に切り上げて鞄の中へと仕舞いこみ、鞄も荷棚に戻す。今度は先程の乗務員にお礼を言われる。
 8:47、ベルト着用サイン点灯。あと15分で着陸とのこと。窓外に海が見えてきて、島が幾つか。もう博多湾の上空のようだ。そして飛行機は福岡市街の上空へと差し掛かる。まもなく空港が現れる。9:02、Landing、RWy16。速度を落として誘導路へ。途中ストップ。目の前にピンクの尾っぽ、ピーチがいる。目の前をふさぐピーチがTaixingしてゆくのを見送った後、9:11、Spot in SP7。
 今日は午後から打合せなので少々時間がある。制限エリア外に出てひとまず展望デッキへ。

 先程の搭乗機、真上から見下ろした後に到着口に戻る。電源の使えるところを見つけて充電しつつ少々時間調整。10時を過ぎて改めて移動開始とする。
 福岡の街は空港と駅が近い。

 地下鉄で二駅で博多の駅まで出ることが出来るのはありがたい。5分で運ばれる。260円は少々高いけど、街の大きさに反比例して地下鉄の運賃が上がるのはありがちではある。
 博多まで運ばれる。今日はこの先、少々移動がある。JR博多駅のホームに上がる。久しぶりにJR九州に乗車。折角なので、

 お昼時には少々早いが、ごぼ天うどんが食べたくてスタンドに寄り道。乗るはずの電車が出発するホームにあったのが、ラーメンのスタンドだったので、わざわざ隣のホームまで遠征した。

 そんな訳でかしわ入りのごぼ天うどんを頂く。必ず入るかしわと柔らかめのうどんが博多らしい。普段はそば派だが、九州だとうどん派に宗主替えとなる。
 本来のホームに戻って上りの快速電車に乗る。列車は少々遅れ気味。九州新幹線が出来て、在来線の特急列車が減った分、ダイヤは乱れにくくなったと思っていたが、数分の遅れを伴う運転は相変わらずだった。

 乗車時間は40分少々。折尾の駅で降りる。「べんとう〜」の声が響く昔ながらの駅。名物のかしわ飯を一つ、ついつい買ってしまう。ここで乗換。

 時代掛かった連絡通路を通って下のホームへ。

 キハ47なんて車両が姿を現す。お弁当にボックスシート気動車なんて出張じゃなくて旅、みたいだが、残念ながら向かうのは反対方向。やって来たロングシートの電車に腰かけ、空いている間に御弁当を済ませる。

【今日の駅弁】かしわめし ¥670 株式会社東筑軒


 折尾駅の地上ホーム。東筑軒の本社らしい建屋がある前で東筑軒の御弁当を頂く。先程博多駅でうどんを食べたばかりなので、お弁当はノーマルの一番小さいやつ。

 鶏を使った駅弁では西の王様。さっきから同じことを言っているけどいい機会なので、本拠、折尾の駅で頂く。

 鶏の炊き込みご飯の上にかしわや卵。東の王様、大舘の鶏めし同様、この手の駅弁はシンプルな方が美味しい。
 列車が出発する前に駅弁を頂き、出先へ。京王線恥辱を始めるよりも前に通ったことのある地方都市、15年近くご無沙汰の街で打合せ。終わって駅に戻ると17時近い。
 戻りも博多まで普通列車で。夕方の帰宅ラッシュで博多に着く頃には結構な混雑になっている。更に地下鉄を乗り継ぐと空港に18時15分の到着。
 19時の飛行機に乗るならちょうどいいタイミングだが、変更の効かない運賃なので、余裕を持って20時発の飛行機にしている。どうせラウンジが使えるから、多少の待ち時間は構わない。

 ビールとつまみで1時間少々。ビールをウィスキーにチェンジし、数杯頂いたところでそろそろ搭乗時刻となる。

JL330 JA8979 B777-289 FUK→HND


 搭乗口に着くと出発15分前。もうファイナルコールになっている。早々に乗っておく。待っていたのはJA8979。元JASのぐるぐるセブン3号機。
 今日はファーストクラスを用意している。今朝福岡に着いたときにアップグレードしておいた。朝の段階では窓通路と席が選べる程度に空いていたが、最終的には満席。ほぼほぼ席が埋まっている。
 座席に着く。朝しか役に立っていないコートは預ける。夕刊を頂き、座席へ。

 今度は飲み物を出された。ジュースしか選択肢はないが、このタイミングでウェルカムドリンクが出てくるのは珍しい。

 19:55、Doorclose。すぐに機長さんから案内。羽田空港管制の指示により、福岡の出発が20:20になるとのこと。それで飲み物が出てきたのか、と納得する。

 今後はおしぼりが出て来る。
 新聞に目を通していると20:07、Pushbcuk。まだ20分には少々間がある。出発というのは、離陸の事だったのかなと思う。飛行機は南を向いて一旦停止。20:14、Taixing。すぐに停止する。もうRWY16端。着陸機を1機、先に通した後に滑走路へ。20:19、Take off RWy16。

 離陸すると福岡の市街地が一面に広がる。高度を上げ、東へと機首を向けると次第に光が疎らになる。少々の揺れの後、20:28、ベルト着用サイン消灯。羽田着陸は21:40、搭乗口への到着は21:50を見込んでいるとのこと。

 改めておしぼりが供される。そして、飲み物の注文。今回はシャンパンから頂く事にする。少々間をおいた後、

 食事よりも先に飲み物とおつまみが運ばれてくる。先日、千歳から乗った時は食事と飲み物、同時だったが、準備の進捗の関係か、それとも飛行時間に多少の余裕があるからなのか。

 今月の食事は三重県とのタイアップだそうだ。

 メインは鯛。


 前菜が二種類あって

 ご飯も三重県米。

 味噌汁は赤だし。芸が細かいと思う。

 そしてデザートと。
 食事を頂く。杯が空くと早速注がれる。今日のJAL、飲ませるエアラインの本領を発揮している。国内線で飲ませる感に満ちてるフライト、なんて何時以来だろう。
 20:52、機長さんから飛行状況の案内。現在徳島上空、15分後には降下を開始し、21:40、羽田空港着陸。ゲートへは21:50に到着を予定しているとのこと。羽田の天候は曇り、気温は13℃と告げられる。
 食事の後で日本酒を勧められる。三重の銘柄だそうで、

 試しに頂いてみる。4合瓶でやってきて、グラスに注がれる。国際線ビジネスクラスだと1合瓶で出てくるので、ちょっと調子が違う。スッキリとした味わいで、今日の食事にはよく似合ったかも知れない。
 自分が言うのも難だが、今日のファーストのお客さん。良く飲む人が揃っているようだ。空の上に居酒屋を作りました、状態。
 21:14、降下を開始し、10分でベルト着用サインが点灯する旨、案内が入る。この期に及んで、更に一杯、日本酒を勧められたが、さすがにやめておく。

 このタイミングで何故か飲み物が配られる。お持ち帰りの袋も一緒に渡される。お土産、扱いなのだが、何かのタイアップだろうか。コートも返却。21:28ベルト着用サイン点灯。羽田への着陸、空港混雑のため、21:45になるそうだ。天候は曇りで気温は13℃と改めて伝えられる。

 飛行機は京葉側の湾岸を舐めるように高度を下げてゆく。どこかで時間調整を出来ているのか、ぐるぐる廻りだす、なんてこともなくしっかり高度を下げてゆく。

 鼠の園が見えると羽田への最終コース。煌びやかな東京の夜景を眺めて21:46、Landing、RWy22。21:54、Spot in SP12。

 ここまでお世話になったJA8979をちらっと眺めた後にリムジンバスの乗場に急ぐ。今朝は往復券を購入しているので、帰りも必然的にバスになる。名古屋からの帰りにこの時間帯が多いのだけど、その経験を踏まえての選択。

 22:08というバスに乗れる。横浜まで25分。これでおおよそ目途が立つのだが、今日に限って湾岸線渋滞で横羽線を迂回するとのこと。

 何故か穴守稲荷の方まで連れてこられる。ようやく高速に乗り、

 それでも横浜までは30分程。思ったよりは遅くないが、今日は電車の方が早かったかも知れない。
 最後は

 39運用1545編成で帰宅。